『ラストレースへの想い』爲井 香有
9月8日(木)〜11日(日)に全日本大学選手権大会が開催されます。熱いご声援を宜しくお願い致します。4年生全員がレースへの想いを綴りましたので、紹介していきます。
今回の担当は、爲井 香有(文構4・渋谷教育学園渋谷=東京)です。是非、ご一読ください。
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「生息地はトレルー」
2000TT前の緊張感。
HIIT中のうるさいくらいの掛け声。
重い重量を扱ってる時のきつそうな顔。
水溜りができるほどの汗。
ダンベルバーを落とした時の地響き並みの揺れ。
エルゴが回る音。
圧倒的酸素不足で動いてもない自分まで息苦しく感じるCT。
最後まで軽々と持ち上げることはできなかった20kgプレート。
3年半に及ぶ漕艇部生活の99%を過ごしたトレルーでの、私の小さな思い出たちです。もう見ることのない光景だと思うと、少し寂しく感じます。
思い返してみると、漕艇部への入部は全く知らない世界へ飛び込むような決断でした。
スポ科でもない自分がトレーナーをやること、通いでトレーナーになること、全く知識のないボート競技の選手をサポートすること、女子トレーナーの先輩がいないこと、自分の成長が結果として見えないこと。全て分かっていたことだけれど、漠然とした不安や孤独感から逃げたくなることもありました。
サポートの立場は思っていた以上に難しかった。それでも、トレルーにいた時間の大半は笑って過ごしていた気がします。それは、こんな異質な存在の自分を受け入れてくれた先輩・同期・後輩がいたからです。感謝しかないです。
そして、ここで得た経験を糧にまた新しい世界に飛び込んでいきたいと思います。
生存確認がてら、飲みにでも誘ってください。いつでもウェルカムです。
今日後輩に、「香有さん、艇庫にくる回数あと15回もないですね」と言われびっくりしました。まだ実感はないですが、最後の大会に向けて、少しでも勝利に貢献できるよう全力でサポートして参りたいと思います。
引き続き、応援のほど宜しくお願い申し上げます。