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退屈と惰性と 改

HG ドアン専用ザク VS ガンダム レビュー

2022.08.28 04:17

 今回のレビューは、1/144スケール ハイグレード より、

“HG ドアン専用ザク” と、

 “HG ガンダム(ククルス・ドアンの島版)” です。


 劇場用アニメ、“機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島” に登場した、

“MSー06F ククルス・ドアン専用ザク” と、

成型色を劇中カラーに変更した

“RXー78ー2 ガンダム” が、

プレミアムバンダイ限定のHGキットで発売されました。


 機動戦士ガンダム・・いわゆるファーストガンダム(以降、TV版)における伝説回、“ククルス・ドアンの島” が、当時キャラクターデザインを担当していた安彦良和氏の手によりおよそ40年振りにリメイクされ、単独の劇場用作品として2022年6月に公開されました(以降、ドアン版とします)。

 僕も実際に観にいきましたが、安彦氏自身が執筆した漫画が作品で、TV版で描かれる以前の物語(シャア・セイラ編およびルウム編)が全7作のOVA作品としてアニメ化もされた “機動戦士ガンダム THE ORIGIN”(以降、オリジン版) の設定に基づいた作品となっており、基本的な流れはTV版をなぞりながら、味付けはかなり異なるものになっていた印象です。

 時系列も、TV版では北米での対ガルマ戦のあと、アムロが母親と再会した次の次くらいに挟まれたエピソードでしたが、ドアン版ではホワイトベースのジャブロー到着後、オデッサ作戦参加の直線というタイミングに変更されています。

 そもそもTV版ではオデッサ作戦ののちにジャブロー入港なので、まずオリジン版の設定ではそこから順番が入れ替わっているのですが。ともかくもそんな感じなので、すでにスレッガー中尉がいたり、彼用のジムが配備されていたり、ジオン側でもマ・クベが絡んでいたり、新キャラクターであるサザンクロス隊なるものが登場したりと、TV版からかなりボリュームアップした内容になっていました。

 ただ、それがよかったかどうかというのはまた別の話で・・

 個人的な感想としては、まぁそれなりに面白いとは感じましたが、要らない要素も多々あったかな? というところ。

 ドアンが世話をしている子供の数がTV版の4人から20人に増えていましたが、まずこれが要らない。

 なんなんでしょうね? 実際の尺が5倍近くになったから、子供も5倍にしたんでしょうか?

 ジブリみたいな食事シーンも要らないし、コメディ要素もね・・

 まぁ、アニメ化されたオリジンの時点で、わりとコメディ要素を入れてくるんだな、とは思っていたんですが、今回はそれがけっこうくどい。そしてなにより面白くない。

 サザンクロス隊も要らなかったですね。

 もともとドアンが隊長だった部隊ということなのですが、そこの因縁が劇中ではほぼ語られていないので、彼らの対決シーンになにも感じるところがないのです。

 どうせプラモを売るために強引に出してきたんだろうと思うのですが、それにしたら展開が遅いし・・

 先日ようやくスレッガーのジムの発売アナウンスがありましたけど、え? 先にそっち? となりましたね。

 あれ、首もげただけやで(笑)。

 というか、明らかに原型機より高性能になっているはずの地上用高機動型ザク3機を、現地改修を繰り返して、たぶん元より性能が落ちているはずのF型ザク1機でほぼ全滅させるドアン強過ぎ・・

 この、シャアと肩を並べるパイロットという設定が一番要らないかも。

 諸々、監督始めスタッフが変に盛り上がった結果なのか、スポンサー側のゴリ押しなのか・・

 オリジンの世界からも見てもさらにパラレルな作品と解釈したほうがいいのかもしれません。

 そもそも作品名にTHE ORIGINて付いてませんしね。

 と、映像に関する話はこれくらいにして、肝心のキットの話をしましょう。

 映画公開に併せて登場MSの新作キット発売というのは定番の流れですが、今回は一般販売品はなく、プレバン限定のみでの展開。

 劇場での限定発売というのもなかったのかな?

 そういう意味では、正直扱いは微妙ですね。

 キット自体はドアン用ザク、ガンダムともにオリジン版の流用ですが、それはまぁそうなるだろうと思っていたのでよいかな。

 販売方法も、一般販売なら買えなかった可能性もあります(プレバン1次もヤバかった)し、結果オーライなところはあります。

 なお、先にも言ったように今回の劇場作品はオリジン版の設定ベースですが作品名にTHE ORIGINとはないので、キットもただHG(ハイグレード)名義になっています。


 それでは、レビューしていきます。

 キットはパチ組みに最低限の墨入れ、ドアン専用ザクのみ一部塗装。あとは付属のシール、水転写式デカールでの仕上げです。


パッケージ

 こちらはドアン専用ザクのパッケージ。

 さすが、新作劇場作品に併せたキットということもあり、通常のHGUCやHG THE ORIGINのフォーマットとは違う縦長仕様で、劇中同様のフルCGで描かれた格好いいドアンザクが全面に配置されたフルカラーのパッケージになっています。

 下中央には作品名のロゴもあって、映画のポスターのようでもあります。

 そして、右下に小さく貼られたククルス・ドアンの設定画と、“この商品にククルス・ドアンはついていません” の注意書き。

 これはTV版放送時に発売され、空前の第1次ガンプラブームを巻き起こした旧キットへのオマージュですね。

 あれから40年・・今のブームはあの頃と別物という感じですが(なお、僕は当時のブームは経験していません)。

 ただ、旧キットオマージュというならあちらのMSのイラストは大河原氏によるものだったと思うので、ならば今回もどうせなら安彦氏の描き下ろしイラストを・・というのはさすがに贅沢でしょうか。


 さて、一方のガンダムのパッケージは、こちらはまさしくポスター用のメインビジュアルがそのまま使用されています。

 いや、同じ仕様にしてよ。

 で、“この商品にはアムロ・レイはついていません” て書いておいてほしかった。

 というかその理屈なら、“この商品にはガンダム以外ついていません” と書かないといけないんじゃ・・

 なお、ドアンザクのほうがわずかに箱が厚いです。

 価格はガンダムのほうが高いですけどね。


MSー06F ククルス・ドアン専用ザク

 専用というよりは、“ザクⅡ F型 ククルス・ドアン機” 、と呼ぶほうが実情に近いと思うのですが、以降はドアンザクと呼びます。

 TV版でのエピソードが伝説回と言われているのは、いわゆる作画崩壊が目立っていたことが大きく、劇中でドアンが搭乗したザクも妙に鼻面が長い、間抜け顔になっていました。 

 それが今回の映画では、損傷するたびに現地で入手できた部材で改修を繰り返した結果の継ぎ接ぎだらけの姿として再現されることに。

 作画崩壊ネタを取り入れつつ物語としての説得力も持たせた、素晴らしいアイデアだと思いました。

 まぁ、TV版では全体が妙に細長かった以外、とくにボロボロだった描写はなかったんですけどね。

 とまぁ、そんな感じの継ぎ接ぎデザインが、オリジン版ザクのHGキットをベースに多数の新規造形パーツを使って完全再現されています。

 外装の大半が新規造形。

 色分けについては、さすがに成型色だけでの再現は厳しく、一部シールでの補完となっています。

 それでも足りない部分がちらほらあるので筆塗りにて対処しました。設定の色合いと違う部分はご容赦を。

 各部のマーキングは水転写式デカールで再現されます。

 今回は劇中デザイン通りに掠れた状態を再現したものを貼りましたが、綺麗な状態のものも付属するので、そちらを貼ってそこから傷を付けるといった高度な手法も可能です。

 なお、通常のオリジン版ザク(C型およびF型)の外装パーツがけっこうな量、余剰となります。

 というか、動力パイプとバックパック以外は全部付いてきますね。


 その通常型のザクと比較。

 画像左のものはHG THE ORIGIN017 ザクⅡC/Cー5型。

 C型というのは始めて量産された最初期型のザクⅡですね。

 ドアンザクはF型がベースなのですが、外見上はほぼ違いがないはずなので、まぁいいでしょう。

 F型はオリジン版で発売されてたんだったかな・・?

 あ、色味の違いは気にしないでください。なんでか妙に暗いんですよ、このC型ザク。

 形状的に大きく違うのは頭部だけなのですが、その頭部の、ドアンザクの頭部のインパクトよ・・

 では、各部をバラしてよく見ていきます。


 まず問題(?)の頭部。

 どんなパーツを使ったのか、モノアイレーンが通常の2倍くらいのサイズのものになっていて(モノアイ自体の大きさは変わらず)、そのせいで頭部全体が縦に長くなっています。

 もちろん鼻も長くなっていますね。これはなんでこなったのか? 

 わざわざ外装叩いて伸ばしたんだろうか?

 動力パイプもほとんど外装が剥がれた状態になっていて、パーツ自体はグレーの軟質パーツで再現し、ごく一部残っている外装はシールを貼ることでカラー再現されます。


 後ろからも。

 外装がなくなって刈り上げしたみたいになってる・・


 なお、モノアイは通常版同様、顎下のつまみを動かすことで左右に可動します。

 いちいち頭部外さないといけないのが面倒ですけどね。

 また、オリジン系キットの定番ですが、モノアイに貼るシールは一面ピンクのものとぼやーっと発光しているイメージの2種類が付属。

 今回はあとのほうのシールを貼っています。


 続いて胴体。

 もっとも改修箇所の少ない部分で、胸部は外装、コクピットハッチ含め一切変更なし。

 腰部も、外装の一部が剥がれたフンドシと左のフロントアーマーが新規パーツに変更されているくらいですね。

 ともに内部パーツ部分は塗装しています。

 動力パイプは頭部と違ってほとんど外装がついたままなので、パーツがグリーン成型。外装が剥がれている部分にグレーのシールを貼る仕様です。


 背面。

 バックパックはまるっと新規。

 バーニアスラスターがないデザインですが、これは改修というよりは解釈違いのような気がします。

 腰部リアアーマーやサイドアーマーはそのままです。


 右腕。

 上腕の外装はほぼ同じ形状ですがわずかにデザインが違い、カラーも違います(色味の違いは無視してください)。正規のパーツではないのかな。

 前腕の外装は基本デザインは共通ながら肘の装甲以外完全新規。これも解釈違いの範疇のように思います。


 L字シールドは表面が新規造形であちこち剥がれた状態を再現。

 中身部分の色分けはされていないので、グレーで塗っています。

 また、通常版にはバズーカのマガジン等をマウントするためダボ穴が空いていますが、今回のものには空いていません。


 左腕。

 スパイクアーマーが一回り小さっています。これも解釈違いということでしょう。

 上腕の外装はそのまま。

 前腕外装については基本的に右腕と同様ですが、こちらは一部外装がなく、蛇腹状の部材で覆われています。そこも色分けされていないのでダークグレーで塗っています。

 前腕は肘周りのボリュームが減ってすっきりした感じになりましたね。


 右脚。

 脛の外装と足(靴)、動力パイプが新規造形。

 地味に足の甲の装甲の大きさも変わっています。

 脛外装は挟み込みが前後から左右に変更されており、これに伴って内部フレームパーツが新規造形になっています。

 というか、実は内部フレームパーツも大半が新規造形(形状はこれまでのオリジン版ザクと一緒)になっていたりします。

 動力パイプはグレー成型で頭部と同じ仕様。


 後ろから。

 太腿の外装が別物に置き換わっています。それとも薄皮1枚剥がれた感じなのか?

  脛外装のボリュームがけっこう変わっているのも、前から見るよりわかりやすいんじゃないでしょうか。

 ふくらはぎ部分のスラスターの位置もけっこう後ろ側に移動していますね。

 これも改修ではなく解釈の変更と見るべきでしょう。


 最後に左脚。

 右脚同様、装甲の剥がれや改修など細かい部分が新規造形パーツで再現されています。


 後ろも。

 右脚ほど変化はないですね。

 なお、右脚もですが、ちょこちょこ足りない色は塗装で補っていますよ。

 でもドアン、しばらく地上でサザンクロス隊として戦ってたはずなのに、持ち出してるザクはJ型じゃないんだな・・

付属武装

ヒートホーク

 射撃武装の類いは、きっと弾薬が枯渇したんでしょうね。唯一、この伝統の近接武装のみが残っている状況。

 もちろんオリジン版ザクの流用(オリジン版のザク系キットすべてに付属)で、使用状態のものと柄を縮めた形態状態のものの2種が付属。

 携帯状態は腰部サイドアーマーやリアアーマーにマウントできます。

 オリジン版ザクといえば豊富な武装類が付属することも特徴の一つでしたが、今回はその武装系のランナーは一切付属しません。


 ほか、アクションベース2に取り付けるための専用アタッチメントや、右銃持ち手も付属。

 アタッチメントは股下に付けるのですが案外かさばるのでポージングの際邪魔にになりがち。

 リアアーマーやサイドアーマーに3㎜穴が空いているので、それらを利用する手もあります。

 右銃持ち手については今回マシンガン等が付属しないので使用機会がありません。


RXー78ー2 ガンダム

 オリジン版ガンダムの成型色路変更し、マーキングシールに代えて水転写式デカールが付属するのみ。

 ドアンザクと違って新規造形パーツは付属せず、一方で省かれたパーツもありません。

 説明書もオリジン版ガンダムのものがそのまま付属。デカール貼り付け指示とカラーガイドのために 単色刷のペラ紙が1枚追加で入っています。

 キットは前期版と中期版のコンパチ仕様ですが、今回は劇中に登場した中期版のみの紹介とします。

 というわけで、ガンダムです(笑)。

 あくまでオリジン版ベース・・というか、オリジン版のデザインなので、肩アーマーや手首部分にフックがあったり、全体にディティール濃いめのアレンジが加えられています。

 成型色は劇中のイメージに合わせて、全体に緑がかった色合いに変更されています。

 これはTV版のイメージにも近いですね。

 でもなぜかガンダムのキットはメインカラーの白を純白にしたがるんだよな。

 青もわりと濃いめの青であることが多い気がする。

 両肩と右胸のマーキングはデカールです。


 前期版として組んだオリジン版(画像左)との比較。

 まず前期と中期の違いとしては、前期はバックパック左側のショルダーキャノンを始め、右胸にマルチランチャー、左前腕に機関砲など、多数の射撃兵器を固定装備しています。

 ビームライフルも前期と中期では形状が違うんですよね。画像では持たせてないけど・・

 あとは肩アーマーと、右手首にフックがない。

 思うに、アムロが乗って幾度と敵MSと戦闘を重ねていくなかで、対MS戦用の機体としてよりシンプルな仕様変更がされたのが中期型なのかな、と。

 そしてこのうえにマグネットコーティングを施したものが後期版、なのかな? 

 成型色の違いは見ためにも明らかですね。

 白、青、黄色の3色が、今回のドアン版では緑がかっています。

 逆に赤だけは今回のほうが鮮やかな色になっている感じ。錯覚かな?

付属武器

ビームライフル

 これが中期型のライフル。お馴染みのデザインですね。

 サイトスコープ、サブグリップがそれぞれ可動します。

 保持には銃持ち手を使用。

 銃持ち手、さらに平手まで左右分付属するオリジンガンダム、豪華ですね(それが当たり前になってほしいが・・)。

 ライフル本体中央から3㎜軸が展開し、腰部リアアーマーなどにマウント可能です。

 このとき思いっきり空洞ができちゃうのだけが残念・・


ビームサーベル

 中期型ではバックパック左右に2本を装備。

 ビームライフルと並んでガンダムの代名詞的な武装ですね。

 汎用持ち手で保持。

 ビーム刃も汎用パーツ。相変わらずかなり長いです。

 ちゃんと抜刀イメージも再現できる腕部の可動域も素晴らしい。


シールド

 デザイン自体は基本的にTV版と同じですが、オリジン版では通常装備時の上下の向きが逆なんですよね。

 だったらマーキングも逆にしたほうがよかったのか?

 ジョイントパーツで前腕に取り付けたうえでグリップを保持します。

 ジョイント基部は上下にスライド可動。

 バックパックなどにマウントも可能です。


 ほか、前期型ビームライフルやショルダーキャノン、ハイパーバズーカなど豊富な武装が付属しています。

 あともちろん前期版への換装用パーツもいくつか。


 今回の2体で並べて。

 もともとザクのほうがムッチリしているのですが、ドアンザクは顔がでかいのでさらにに大きく見えますね。

 明らかに別の勢力が作ったとわかるデザイン。やはり素晴らしいですね。


以下、画像

 まずドアンザク。

 構造はオリジン版ザクそのままなので、当然その高い可動性もそのまま引き継がれています。

 パッケージイラストのイメージで。

 接地性が微妙なのはジオン系MSの宿命というところですね。

 でも自立が厳しいほどではないです。

 股関節がスライドするので、立て膝も余裕。


 腕部の基部が胸部外装ごと動くので、柄の短いヒートホーク両手持ちもなんとか可能。

 しかし手持ちがヒートホークだけというのは寂しいなぁ。

 劇中で使用されないとはいえ、武器ランナーも付けといてくれてもよかったのに。

 まぁ、マシンガンやバズーカならいくらでも余ってるんですけどね。


 暗闇から飛びかかる1つ目の巨人。

 冒頭のシーン、いきなりジム2機とガンペリーを撃破する姿は圧巻でした。


 続いてガンダム。

 こちらももちろん優秀な可動性。

 肩周りの柔軟性では若干ザクに劣る部分はあるものの、その代わり接地性がよく、腹部の可動も地味に効果的です。

 まぁ、ジム系ほどの変態性能はなくなってしまいましたが。立て膝もこもちろんばっちり。

 やはり股関節がスライドします。

 78ガンダムというと、なんかこういう感じのポーズしてる印象がある。


 二刀流で。

 あまりイメージはないんですけど、今回の映画ではちょっとやってましたね。

 ライフルなくなったから。


 そこかーっ!

 まぁ、今回はとくにニュータイプ感のある挙動は見られませんでしたね。

 MS戦のシーンでは引き立て役になってしまっていた観もある。

 ザクと違って股下に3㎜穴(ポリキャップ)があるのでスタンドの使用は楽です。


 対決イメージで。

 実際にこの2機が戦闘するのは序盤の一度きりなんですけどね。

 しかし、地の利があり、不意を突いたこともあるとはいえ、すでにパイロットとしてそれなりに成長していたアムロを、スペック的にも圧倒的に劣っているはずの手負いのザクで撃退するとか・・

 やっぱドアン強過ぎやろ。


 以上、“HG ドアン専用ザク & HG ガンダム(ククルス・ドアンの島版” でした。


 まさか、ククルス・ドアンの島が単独作品として劇場公開されることになるとは。

 そしてあの作画崩壊ザクが、その姿にちゃんと説得力があるかたちで格好よくリデザインされて登場し、さらにキット化までされるとは。

 もういっそのこと完全パラレルストーリーにして、ガンダムも作画崩壊したあれを・・いや、それはさすがにおふざけが過ぎるか(笑)。

 映画に関しては最初に感想を述べた通り、まぁ賛否両論あるんじゃないでしょうかね。

 そもそもオリジンを認めないという人もそれなりにいるでしょうし。

 そのオリジンの漫画原作でも省かれているエピソードなんですよね、ククルス・ドアンの島は。

 ゆえに、あれだけいろいろなことができたということなのかもしれません。

 キットについては、ドアン専用ザクはまず出来のよいオリジン版ザクの流用なので、構造面に不満はありません。

 新規造形パーツをふんだんに使い、劇中の継ぎ接ぎ姿が完全再現されています。

 さすがに細部の色再現まではできていませんが、それでもけっこう細かいパーツ分割やシールでの補完で無塗装でもそれなりに満足できるものにはなっているかと。

 ガンダムのほうは・・まぁ、ドアンザクのバーターですね(笑)。

 成型色と水転写式デカールの追加(マーキングシールの代わりに)以外、オリジン版と変わりありません。

 思えば、オリジン版ガンダムも初回出荷分は入手困難で、僕もしばらく経ってからたぶん再販分をなんとか定価で買えたという感じでした。

 それからしばらくして大量に出回るようになるとは思いもしませんでしたね。

 一時期、店頭にはオリジン版ガンダムとHGUCシャア専用ザク(REVIVE版)だけが大量に並んでいるという状況が続いた気がします。

 ガンプラが全然買えない! となっていた時期ですね。

 そういう状況も、徐々に変わってきているのかな。

 先日、もう随分と長い間ガンプラの新製品が並んでいるところを見たことがない某家電量販店のプラモコーナーで、RG ゴッドガンダムが積んであるのを見たときは感慨深いものがありました。

 まぁ、買いませんでしたけどね。RGはもういいんです。

 ・・話が逸れました。

 ともあれオリジン版ガンダムもよいキットですから、2体めとなるんですけど、ちょうど前期型と中期型でならべられるからいいや。

 スレッガーのジム発売も決定しましたし。

 できれば量産型は一般販売してほしいですけどね。でも、今オリジン系のキットを一般販売するのはハードルが高いか? 

 あとは、やはり地上用高機動型ザクですが・・5パターン全部出すとしても、それぞれ別々に出すのか? コンパチ仕様なったりするのか?

 タイミングとしてはBD出ることかな?


 といったところで、今回は終了。

 またのご訪問を。