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いわぶち動物病院

犬の乳腺腫瘍

2018.02.13 09:02

猫ちゃんの乳腺腫瘍に続いてワンちゃんの乳腺腫瘍についても、掲載したいと思います。

特徴としては猫ちゃんのものと大分異なり、悪性と良性の比率は5:5だと言われています。

また、悪性のうちの半分は転移しないという情報もあります。

つまり乳腺腫瘍のうち25%が危険だと言えます。

ただし、あくまで確率的なものなので猫ちゃんの乳腺腫瘍と同様、転移をしにくいと言われる3cm以内のうちに手術してあげる(3cm以上になると転移する確率が一気に高まるようです)のが一番安全かと思われます。

ここで気になるのが、今までに腫瘍の細胞診検査、というものをやったことがある方がいらっしゃるかと思いますが、これは腫瘍がどういうものかを簡易的に診断する検査です。

そちらで悪性か良性かを判断してから、悪性であれば手術をすればいいと通常は考えるかと思います。

しかし、残念ながら、乳腺腫瘍の場合、細胞診検査が良性にみえても本当は悪性、という偽陰性を示すことが多々あります。

正確に悪性、良性の診断をするには、手術をしてから病理学検査を実施する必要があります。


また、避妊手術を若いうちに実施するのは、猫ちゃんと同様、乳腺腫瘍の予防につながります。

ただし、二回以上発情を迎えた子の場合、残念ながら乳腺腫瘍の予防効果は無くなってしまいます。