大山 秋の例大祭(おくだり)ウォークの記録
2022年8月27日
今日から始まった阿夫利神社の秋の例大祭の「おくだり」(大山祇大神(おおやまつみのおおかみ)の渡御行列)を楽しむウォークです。
(上の写真は、おくだりの風景ですが、説明は後程)
伊勢原駅北口から大山ケーブル行のバスに乗車し、大山駅バス停で降りました。
かすみ橋で準備体操です。車、歩行者に気をつけながら、熱中症も考慮して行いました。
最初のスポットは、旅館獅子山荘(村山坊)の一角にある「坂東三獅子」です。岩の上に親獅子が2頭、その岩を登る子獅子が1頭。獅子は関東大震災の後に発生した土石流で良弁滝の近くから流されたものです。村山坊に保存されました。
阿夫利神社社務局に向かう途中に老舗の佃煮屋さんがあります。安永年間(1772年)頃、創業。きゃらぶきなどの佃煮は修験者が保存食として作ったものがはじめとされ、大山参拝の土産として親しまれてきました。大山には複数の佃煮屋さんがあります。
大山祇大神をお迎えする阿夫利神社社務局です。27日、阿夫利神社下社から祭神、大山祇大神をお迎えして(おくだり)、祭りが行われる3日間は社務局に鎮座して、29日に山を登り(おあがり)、神様は下社にお戻りになります。写真の右側の建物は能舞台です。
社務局池端にある勝海舟神社です。なぜ、海舟神社がここに!参加者は熱心に説明を聞かれていました。
社務局の入口で、集合写真を撮りました。
愛宕滝です。大山にはたくさんの滝がありますが、愛宕滝は、大滝、良弁滝、本滝とならぶ「禊(みそぎ)の滝」の一つです。
良弁滝に向かう参道沿いに、とうふ屋さんがありました。大山とうふは、大山から流れてくる清水で作られ、味は格別です。参道には大山とうふを味わえる旅館、お店が多くあります。
参道を下ってくる行列(おくだり)が見えてきました。
コロナで行列が縮小され、地元(大山六町)の皆さんの仮装や各町内の提灯はありませんでしたが、来年に期待します。
行列の休息所で、地元の皆さんの参拝風景です。
幸いにも、運よく、休息所で権禰宜様のお話を伺うことができました。
名物饅頭で有名な老舗の和菓子屋さんです。老舗店の風情がある建物です。
次の目的地、良弁滝を目指して参道を上がります。
良弁滝の滝口です。良弁滝は、禊の滝として、大山で一番賑わった滝です。江戸の錦絵にも禊の様子が画かれていますが、写真は、今でも水を出している滝口です。
良弁滝の脇にある開山堂(良弁堂)です。大山寺を開創した良弁僧正を祀っています。堂内の正面中央に良弁僧正像、右に猿が赤子を抱いた立像、左に不動明王と姥大日如来坐像が安置されています。扉が閉まっていましたが、資料を示しながら説明がありました。
とうふ坂で見かけた提灯です。
「とうふ坂」終点近くです。苔むす石垣や玉垣が立ち並んでいますが、道沿いには「芭蕉の句碑」もあります。大山川にかかる千代美橋を渡ると「こま参道」へ出ます。もうすぐ、本日のゴールです。
大山ケーブルバス停付近で解散しました。
おくだりを楽しむウォークにもかかわらず、規模を縮小して開催され、いつもの参道を下るさまを見ることができませんでしたが、参加者の皆さんには、大山門前町の説明を熱心に聞いていただけました。