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鍛冶の会と鍛接

2022.08.28 09:30

仕事の合間に『次大夫掘り古民家園』の鍛冶小屋に行ってきました。

園内では「民家園で昔の農村体験」と言うイベント中です。

さて、鍛冶小屋ではちょうど鍛接作業をしていましたので、画像で鍛接の手順を公開します。

先ずはトップの画像が火炉(ホド)と言う加熱装置です。同画像の右手の箱のようなものが鞴(フイゴ)で、手動の送風機になります。

さて、火炉から加熱された地金(炭素量の少ない鉄=柔らかい)を取り出します。見た目は明るいオレンジ色でしょうか、ワイヤーブラシで表面をこすって酸化被膜を取り除きます。

画像中央の四角鉄の塊が金床(カナトコ)です。

手順2,まだ熱い地金に硼砂(ホウサ,ホウシャ)をふりかけます。

手順3,さらに秘伝の鍛接剤をふりかけます。

手順4,金床に置いてあった鋼(若干の炭素があるため焼きを入れると硬化する)を載せます。

手順5,正しい位置に調整します。もちろん熱いのでワイヤーブラシの柄を使っています。

手順6,鎚(鍛冶的ハンマー)で押さえつけます。

手順7,再度加熱,しばし待つ。この間余計な事はしない(動かさない)。

手順8地金と鋼が共に明るいオレンジ色になったら取り出します。そしてすかさず6分程度の力で二三度鋼部分を叩きます。これを仮付けと言います。

そして、再加熱して本付けしますが、忙しい庭竹は鍛冶小屋を後にしました。

また機会がありましたら、鍛冶屋の手順を公開します。

以上、鍛冶の会、自称広報の庭竹でした。