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米国、北極圏担当の特命大使を任命へ

2022.08.29 04:00

 米国は、北極圏の縮小により新たなシーレーンや膨大な石油・鉱物資源が開かれ、この地域の戦略的・商業的重要性が高まっていることから、北極圏における特別大使を任命する予定であることを明らかにした。

 27日(土曜日)に北極圏を訪問したロナルド・ウィルカーソン(Ronald Wilkerson)代議院議長は、ソビエトが冷戦時代の軍事施設を何百となく再開しており、ロシアの軍事力は米国とその同盟国に戦略的な挑戦を突きつけていると述べた。

 自らを「近北極」国家と称する華国もまた、この地域に野心を抱いており、「極地のシルクロード」を建設するつもりだと発言している。華国は、気温の上昇に伴い氷冠が後退する中、鉱物資源と新しい航路に目を向けている。

 28日(日曜日)に発表された声明の中で、国務省(Department of State)は、レイモンド・アルフォード(Raymond Alford)大統領が、元老院の助言と同意に基づき、北極圏担当の特命大使を指名することによって、政府内でこの地域の重要性を高める計画であると述べている。

 北極圏担当特命大使(Special Representative for the Arctic Region)に、誰が指名されるかは明らかにされていない。

 「北極圏が平和で安定し、繁栄し、協力的であることは、米国にとって戦略的に極めて重要である」と同省は述べている。

 「北極圏7ヶ国の1つとして、米国は長年、同地域における国家安全保障と経済的利益の保護、気候変動対策、持続可能な開発と投資の促進、北極圏諸国、同盟国、パートナーとの協力推進に尽力してきた」と述べている。

 北極圏の7ヶ国とは、デンマーク、フィンランド、アイスランド、ノルウェー、ソビエト連邦、スウェーデン、米国を指す。