杉山駐米大使、「武力行使は外交が失敗した時」
2018.02.15 08:36
杉山 新駐米大使「北朝鮮情勢 武力行使は外交が失敗した時」(NHK)
新しいアメリカ大使に任命された杉山・前外務事務次官は、報道各社のインタビューで、北朝鮮情勢について、武力行使が実施されるのは外交が失敗した時だとして、日米韓3か国の結束を維持しながら外交努力による解決に尽力したいという考えを示しました。
杉山・新駐米大使は来月23日にワシントンに赴任する予定で、これを前に報道各社のインタビューに応じました。
この中で杉山大使は「同盟関係が何もしないで自然に続くことはない。極めて良好な首脳間の信頼関係に基づいた日米同盟を維持し、一層強固なものにする」と述べ、日米同盟の維持・強化に取り組む考えを示しました。
また、北朝鮮情勢について「武力行使が行われる時は外交が失敗した時であり、そういうことにならないよう最大限の努力をするのが外交官の使命だ」と述べました。
そのうえで杉山大使は「日米韓の連帯を維持、さらに強化し、中国・ロシアなどあらゆる国々にこの問題の重要性を訴える」と述べ、日米韓3か国の結束を維持しながら外交努力による解決に尽力したいという考えを示しました。
一方、トランプ政権が日本に対する貿易赤字を問題視していることについて、日本企業の投資でアメリカの雇用増にも貢献しているとしたうえで、「オールジャパンでアメリカが抱えるいろんな問題に対応し、日米双方が努力していく」と述べました。