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感じた【他とは違う本当の武道】(総本部道場 坂部健吾)

2022.09.01 06:55

1、他とは違うと感じた点

私は入門して、もうすぐ一年になります。

初めて道場に見学させて頂いた際に、宗家より北辰一刀流の歴史についてご教授を頂き、格式の高さに感心したのと同時に、稽古の雰囲気や、門弟の方々の人間性を見て、この道場は、今まで知っている武道とは、技術面、精神面において全く別物と感じました。

2、入門の動機

その時、宗家から「人間は肚を決め、死ぬ気になって掛かれば、達人も素人も互角であり、相打ちである。鍛えるべきは、いずれ衰える肉体ではなく精神である」

「人同士で争い、地位や名誉を得ることは虚しく、人は、天から認められるような天爵を目指し努力すべきである」とのお話を頂き、感銘を受け即入門を決意致しました。

3,体験までのいきさつ

私は元々格闘技が好きで、学生時分は柔道を、社会人になってからはボクシングジムに通っていましたが、ジムが閉鎖となり新しい事を始めようと思い立ち、習ったことのない剣道を始めようと、宗家のホームページを拝見したことがきっかけでした。

北辰一刀流の事は殆ど知識がなく、普通の剣道をイメージしていたのですが、予想と違い、真剣を用いた試し切りや型稽古などを行っており、興味を持ち直ぐに体験を申し込みました。

4,入門してみて

実際に入門してみますと宗家や兄弟子の皆様が、とても優しく接してくれるので、不安は全く感じませんでした。

技のご指導は、洗練されていて大変わかり易く、まだ一年もたってませんが、かなり動けるようになり、さすがは日本一合理的といわれる北辰一刀流の指導だと感じました。

また、稽古のときに、宗家から頂ける数々の武道と人生の心得についてのお話が、他では聞くことのできない大変貴重なものだということも、大きな人生の収穫で、入門してよかったと、しみじみ思っています。

5,入門してから変わったこと

入門してからは、日々の仕事や生活に於いての心構えも変わり、まだまだ未熟者ではありますが、稽古や宗家のお話を通して培った精神を基に、友達や仕事の同僚、部下に対しても、争うのではなく認め合う心を持ち接する事が出来るようになり、人にではなく、天に恥じない行動を取るように心掛ける様になりました。

6,周りの人の意見

最近、周囲の人からは、「生き生きしてるね」とか、「坂部さん笑顔が多くなったね」とか言われるようになり、これは稽古の効果だなと感じるようになりました。

そんな私ですが、ちょっと悲しいことに、妻は、なかなか稽古の良さに気づいてくれていません。稽古に行っていると「浮気してないよね」とか言われてしまいます。(笑い)

家庭への効果はまだのようです。

そんな私ですが、毎日がとても楽しく、今は週に二日通って、相打ちの極意をつかめるよう、稽古に励んでおります。