南武線の快速について
1.はじめに
みなさんこんにちは。中学2年の**です。2回目の執筆となります。まだまだ不慣れですが、最後まで読んでいただけたら幸いです。よろしくおねがいします。さて、今回の研究はJR南武線の快速についてです。主に、停車駅とダイヤについて研究します。よろしくおねがいします。
2.南武線の概要
(1)路線紹介
まずは南武線という路線について紹介します。
南武線は、神奈川県の川崎駅から東京都の立川駅を結ぶ路線です。特徴として、都心から郊外へ走る私鉄を結ぶように走っているので、他社線と乗り換えられる駅も多くなっています。また、各駅停車の他に快速があり、日中と平日の夕方のラッシュ時に走っています。
南武線の路線図
(2)使用車両
次に、南武線を走る車両についてです。
南武線では、E233系8000番台と8500番台が使われています。南武線の車両のほとんどは新しく作られた8000番台ですが、1編成のみ青梅線から転属した8500番台が使われています。8000番台と8500番台の大きな違いは、ドアの横に半自動ドアスイッチがあることです。しかし、南武線では半自動ドアスイッチを使うことはありません。
左がE233系8000番台
右がE233系8500番台 前面では8000番台との違いはほとんどありません
(3)南武線の快速の概要
南武線の快速は主に日中に走っており、平日のみ、夕方のラッシュ時にも走っています。
上の表の通り、日中は全区間を走りますが、夕ラッシュ時では上りは登戸駅から川崎駅、下りは川崎駅から稲城長沼駅で運転されます。上りは、登戸駅、武蔵中原駅(平日の夕方のみ)で下りは武蔵溝ノ口駅(平日の夕方と土休日)、稲城長沼駅で各駅停車を追い越します。
3.快速の問題点
南武線の快速の問題点としては、停車駅が需要に合っていないことなどがあげられます。例えば、快速が停車する稲城長沼駅は2020年度の一日当たりの乗車人員が6136人となっており、南武線の中でも少ない数値となっていますが、日中に待避が行われていることや、夕ラッシュ時の快速の終着駅になっていることから停車していると考えられます。
4.問題点の改善策
問題点の改善策としては日中の快速と夕ラッシュ時の快速の停車駅を変えることがあげられます。
日中の快速の停車駅と夕ラッシュ時の快速の停車駅を変えるため、夕ラッシュ時の快速を「通勤快速」とし、新たに矢向駅を停車とし、稲城長沼駅~立川駅を各駅に停車することに変更しました。矢向駅は、乗車人員が15149人で快速が停車する鹿島田駅(乗車人員は14832人)よりも多いことや、周辺に住宅地が広がっていることから、通勤需要が大きいと考えられることが理由です。また、稲城長沼駅以北に関しては、稲城長沼駅より先に行く人も気軽に通勤快速を利用できるようにするために停車としました。また、日中の快速は、武蔵新城駅と稲城長沼駅を通過としました。通過の理由ですが、武蔵新城駅は付近の駅で各駅停車が快速の待避を行うことで、快速が武蔵新城駅の需要も拾うことができるためです。また、稲城長沼駅は前述の通り、乗車人員が少ないため、待避だけを理由に停車する必要はないと考えました。
5.現行ダイヤと改善案のダイヤ
現行ダイヤと停車駅を変更した場合のダイヤを比較します。都合上、平日の日中と夕ラッシュのダイヤのみ掲載します。
(1)平日の日中
①立川方面
左が現行ダイヤ
右が改善ダイヤ
現行のダイヤでは、快速は30分間隔で走っていて、快速の1本前の各駅停車が稲城長沼駅で待避を行うというダイヤになっています。
改善ダイヤでは、武蔵新城駅を通過としたため、1駅手前の武蔵中原駅で待避を行うダイヤにしました。また、稲城長沼駅は待避がなくなったことや、日中の需要が小さいことから停車しなくても問題ないと考えました。
②川崎方面
左が現行ダイヤ
右が改善ダイヤ
現行のダイヤでは、快速は立川方面と同じく30分間隔で走っていて、快速の1本前の各駅停車が登戸駅で待避を行うというダイヤになっています。
改善ダイヤでは、現行ダイヤで、もともと登戸駅で待避を行っていたため、快速の停車駅が変わっても武蔵新城駅の需要は拾えるので、現行ダイヤと大きくは変えていません。稲城長沼駅は日中の需要が小さいため、停車しなくても問題ないと考えました。
(2)平日の夕ラッシュ
①立川方面
左が現行ダイヤ
右が改善ダイヤ
現行のダイヤでは、快速が30分間隔で走っていますが、夕ラッシュで乗客が増えるので日中に比べて各駅停車の本数が多くなっています。また、快速の1本前の各駅停車が武蔵溝ノ口駅で待避を行い、快速の2本前の各駅停車が稲城長沼駅で後続の快速の接続待ちを行うというダイヤになっています。
改善ダイヤでは、優等列車である通勤快速が30分間隔で走っていることは変わりませんが、通勤快速の2本前の各駅停車を稲城長沼行きとする代わりに、通勤快速を立川行きにしました。これは、先述の通り、稲城長沼駅以北に行く人が通勤快速を気軽に利用できるようにするためです。現行のダイヤでは快速を利用した場合、稲城長沼駅での乗り換えが必要でしたが、通勤快速を立川行きにすることで乗り換えなしで利用できます。
②川崎方面
左が現行ダイヤ
右が改善ダイヤ
現行のダイヤでは、快速が30分間隔で走っていますが、立川方面とは違い、登戸駅始発になっています。また、快速の1本前の各駅停車が武蔵中原駅で待避を行うダイヤになっています。
改善ダイヤでは、優等列車である通勤快速が30分間隔で走っていることは変わりませんが、通勤快速の1本後の各駅停車を稲城長沼駅発に変更し、通勤快速を立川駅発にしました。これは、稲城長沼駅以北から川崎方面への速達化を目的としているからです。
6.まとめ
・夕ラッシュ時間帯に通勤快速を新設する。
・快速は武蔵新城駅と稲城長沼駅を通過とする。
・通勤快速は今の快速の停車駅に矢向駅を追加し、稲城長沼駅以北は各駅に停車する。
・通勤快速を立川駅発着にする。
7.終わりに
いかがでしたでしょうか。今回の研究は前回より少し内容が薄めになってしまいました。
また、余裕を持って執筆しなかったことから、写真を撮りにいく時間が少なくなり、下手な写真を使わざるを得ない状況になってしまったので、次回からは余裕を持って執筆するように心がけたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
8.参考文献
・JR東日本 https://www.jreast.co.jp/
おことわり:Web公開のため一部表現を変更させていただきました。掲載されている情報は研究公開当時のものです。現在とは若干異なる場合があります。