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中村美亜 研究室 Mia Nakamura's Lab

『芸術文化の価値とは何か』出版記念トークイベント(全5回)

2022.09.13 06:00

『芸術文化の価値とは何か―個人や社会にもたらす変化とその評価』(水曜社)の出版を記念し、全5回のオンライン・トークイベントを開催します。アートプロデュース、文化行政、メディア、評価などを専門とするゲストを迎え、ホストと翻訳者の3人で「芸術文化の価値」について語り合います。ラジオに耳を傾けるつもりで気軽にご参加ください。(毎回、ゲストを交えたトークの前に書籍の内容を章ごとにダイジェストでお伝えします。)

第1回 10月12日(水) アート現場と文化政策

   ゲスト: 芹沢高志(P3 art and environment 統括ディレクター)

   ダイジェスト:本書の概要、第1章「文化的価値論争の用語の再考」 

第2回 10月22日(土) アートプロデュースの観点から

           ゲスト: 三ツ木紀英(NPO 法人芸術資源開発機構 代表理事)

           ダイジェスト:第3章「個人の内省」、第7章「健康、老化、幸福感」 

第3回 10月26日(水) 文化行政の観点から

           ゲスト: 鬼木和浩(横浜市文化観光局 文化振興課長・主任調査員)

           ダイジェスト:第4章「市民的関与」、第5章「コミュニティ、再生、空間」

第4回 11月8日(火) メディア・政治の観点から

           ゲスト: 毛利嘉孝(東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科 教授)

           ダイジェスト:第2章「横断的テーマ」、第6章「経済」

第5回 11月17日(木) 評価の観点から

           ゲスト: 源由理子(明治大学公共政策大学院ガバナンス研究科 教授)

           ダイジェスト:第9章「方法論」

ホスト:大澤寅雄(ニッセイ基礎研究所芸術文化プロジェクト室 主任研究員)
翻訳者:中村美亜(九州大学大学院芸術工学研究院 准教授)

 

チラシのダウンロードはこちら


◎目次

 訳語について/はじめに/日本語版への序文/本書の概要

第1部 イントロダクション
 第1章 文化的価値論争の用語の再考

〈文化的価値プロジェクト〉/文化と芸術をめぐる思潮/文化政策と文化的価値の変遷/二項対立を超えて—〈文化的価値プロジェクト〉の展望/体験と方法論の多様性への着目/本章のポイント

 第2章 横断的テーマ

文化活動への関与の方法/不平等社会における芸術文化/デジタルトランスフォーメーション/幸福感と潜在能力/本章のポイント

第2部 文化的価値の構成要素
 第3章 個人の内省

文化活動への関与と自己/事例研究—刑務所における芸術活動/文化活動への関与と他者/事例研究—介護現場での芸術活動/文化と国際的な影響/本章のポイント

 第4章 市民的関与—市民的主体性と市民活動への関与

政治参加の前提条件/市民的空間と市民活動への関与—三つの事例研究/創造的挑戦—文化産業、農作業、気候変動/文化、紛争、紛争終結後の移行—諸刃の剣?/本章のポイント

 第5章 コミュニティ、再生、空間

場所、アイデンティティ、パブリックアート/都市再生/創造的な街、創造地区/コミュニティアート/結び—芸術文化と農村地域のコミュニティ/本章のポイント

 第6章 経済—インパクト、イノベーション、生態系

何についての経済的便益か?/数える方法/集積と魅力/イノベーション経済/文化の生態系/本章のポイント

 第7章 健康、老化、幸福感

セラピー、医療、環境への介入/コミュニティベースの芸術活動と健康/長期的な健康効果と主観的幸福感/高齢化と認知症/二つの文化?/本章のポイント

 第8章 教育の中での芸術—覚え書き

本章のポイント

第3部 方法論
 第9章 方法論—評価のエビデンス、データ、多様性

方法とエビデンスをめぐる政治/エビデンスのタイプ、評価へのアプローチ、評価フレームワークの種類/社会科学的アプローチとデジタルへの転回/経済学的アプローチ/エスノグラフィーとネットワーク分析/アートベースの方法と解釈学/科学的・医学的アプローチ/方法とアプローチに関する結論/本章のポイント

第4部 おわりに
 第10章 結論と今後の展望

本章のポイント

 訳者あと書き/索引/附録