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第73代ブラジル名人は浜公志朗さんに!

2022.09.01 19:50

優勝トロフィーを受け取る浜公志郎さん(中央)とジェームス会長(左)と川合昭元会長(右)


 ブラジル将棋連盟(ジェームス・マン・デ・トレド会長)は8月27~28日に、「第1回早指し名人戦」と「第73回ブラジル名人戦」をサンパウロ市ヴィラ・マリアーナ区のブラジル日本棋院にて開催しました。大会には29人が参加し、「第1回早指し名人戦」では吉田国夫さん(83歳、2世)が、「第73回ブラジル名人戦」では浜公志郎さん(34歳、2世)が優勝しました。

 「ブラジル名人戦」は1948年から続く、当地日系社会でも有数の歴史を持つ将棋大会。2019年にはプロ棋士の青野照市氏、女流棋士の北尾まどか氏が来伯参加しました。20、21年はコロナ禍により中止となり、3年ぶりの開催となりました。

 27日は級位者から四段者までを対象とする名人戦予選会と、持ち時間4分の「第1回早指し名人戦」が行われ、28日は五段以上の人と予選優勝者が参加する名人戦本戦が行われました。

 「第1回早指し名人戦」で優勝した吉田さんは、同連盟の前会長で、当地将棋大会で数多くの優勝経験を持つ人物。コロナ禍で対面での将棋機会が少なくなったことを契機に将棋のネット対戦を始めた。「ネット対戦は持ち時間が少ない設定のものも多く、その経験が活きたのかもしれない」と語った。

 「第73回ブラジル名人戦」で優勝した浜さんは、19年大会の優勝者でもあり、「ブラジル名人位を防衛出来てとても嬉しい」と喜んだ。浜さんは日本語とポルトガル語が使え、自身のYoutubeチャンネル「SHOGI Brasil」で将棋動画を毎日アップロードし、伯国への将棋文化普及にも取り組んでいます。

 大会後、ジェームス会長は「3年ぶりの開催に不安はありましたが、北はベレン、南はポルトアレグレからも参加者があり、非常に充実した大会を行うことが出来ました。会場提供と運営協力をしてくれたブラジル日本棋院にも感謝したい」と語りました。

 大会結果は国際チェス大会記録サイト「chess-results.com」(https://chess-results.com/tnr669554.aspx?lan=1&art=0&turdet=YES)から確認できます。

 ブラジル将棋連盟は今後、11月に最強者戦(オンライン)、23年2月に老中戦(対面)、5月に王将戦(オンライン)、8月に名人戦(対面)を実施する予定です。


28日の参加者ら