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キリスト教で読む西洋史ー聖女・悪女・聖人・皇帝・市民

南北戦争8-逆転リー将軍登場

2022.09.03 11:49

1862年になると、北軍は再び動き出し、ヴァージニア半島に上陸して水陸協同でリッチモンドをめざす。このときには南北両海軍とも金属装甲艦を使っている。戦争は技術革新を加速させるのだ。さらに北軍は、回転式砲塔まで開発していた、半島進攻は12万人。

対する南軍は5万人で普通なら一気に進攻できるはずだが、司令官マクレランは慎重すぎた。南軍は戦っては後退し、リッチモンド郊外で5月31日からセブンパインズの戦いが起きた。この戦いは苛烈で、両軍ともに5~6千人の死傷者を出した。北軍はしかし犠牲を恐れて進攻をストップさせる。

南軍も司令官ジョンストンが重傷を負って指揮不能となる。代わって指揮官となったのが、後世有名なロバート・リー将軍である。さらに南軍は十字軍的に勇猛なジャクソン将軍も到達し、11万人にまで増強された。そしてリー将軍は、南軍から攻撃を仕掛けた。

6月25日からリッチモンド近郊で7日間戦争が起きた。この7日間で6度南軍は戦闘を仕掛け、1万5千の死傷者を北軍に与えた。南軍はそれ以上の2万人の死傷者を出したが、北軍司令官マクレランは、こんな攻勢ができる南軍は大軍勢があるはずと思い込み、軍を撤退。またしても戦線は膠着した。