なでしこ交流戦2018@市原
今年も始まりました、なでしこ交流戦。
パルセイロレディースは5日間で8試合の強行日程です。
私が観戦したのは2月16日金曜日。大会3日目10時から、4試合目の相手は浦和レッドダイヤモンズレディース。パルセイロレディースの先発は以下の通り。
試合は、開始すぐのPKで先制されたのを皮切りに、やれらまくりまして6失点。反撃は後半早々のPKのみと1ー6大敗でした。
内に理由を求めれば、なんとなく始まってしまった試合の入り方。3日目にして4試合(レッズレディースは前日から参加、3試合目)から来る疲労。
ただ、それ以上に為す術がないような状況に陥った(特に後半)理由は、レッズレディースの基本戦術に対応できなかったから、という風に見えました。守備時、基本的にレッズレディースはボールサイド>中央の順番で密集を作って囲い込むのですが、攻守が切り替わった瞬間、ボールと逆サイドにいる1~2人の選手がサイドライン間際まで開き、バックラインから目一杯横幅を使って逆サイドにボールを運び、縦に回せないとなると逆方向に中央を経由して回します。人間はタテに走るのは構造上自然ですが、自分の意図ではなく相手の意図によってヨコに走らされるというのが身体的にはキツイ。前半からこれをやられて体力を奪われ、動きがにぶったところにタテのパスも編み込むことで、後半のパルセイロレディースは防戦一方になりました。
日程故の大差と言えなくもないですが、6得点を決めきる決定力、その内2得点を決めた安藤選手の調子の良さ、また菅澤選手も含めた攻撃陣の完成度の高さを思い知らされました。
パルセイロレディースにとっては、昨年の基本先発メンバーに高橋選手と中村選手、西川選手を組み込んだ形でしたが、ややマークの受け渡し、クリアミスなどが目立ちました。また、昨年の中野選手の話ではないですが、前線からかなり動く西川選手をどう活かすのか、或いは動かず張らせるのか。いずれにしろ、この試合の出来では最初のPKの有無に関わらず勝てないと思います。さて、監督がどんな修正を施すか。メンバーか、コンセプトか、微調整なのか。明日も楽しみです。
15時からの試合、相手はベガルタ仙台レディース。パルセイロレディースは先発総入れ替え。
試合は前半0-0、後半0-2で敗戦。
前半はベガルタレディースがボールは持つものの判断の遅れが目立ち、パルセイロレディースの方は繋ぐ段階から四苦八苦。後半、五嶋選手を右SBに、三谷選手が接触プレーでやや痛みを抱えた後、とある選手を中盤真ん中に、内田選手を右に上げたことで守備のリズムは良くなりました。ただ、それでも似たようなパターンで後半2失点。ポジション、プレーエリアによって、何を優先すべきなのかが曖昧に見えました。