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仕事を頑張ろうと思ったキッカケは「旅」

2018.02.16 22:00

以前「海外へ一人旅のススメ」で学生に旅を薦める話を書きましたが、

その中でも書いたように僕は旅を通じて仕事や人生に対する考えが変わりました。


今回は具体的なその出来事について、書きたいと思います。


それは2006年の夏、今から12年ほど前の21歳。

カンボジアでの出来事。


シェムリアップというカンボジア有数の観光地。

今でこそ観光地で発展していますが、12年前はそんなではなかった気がしています。


そこには「アンコールワット」という誰もが知る古代遺跡があります。

アンコールワットは見る場所が1つではなく、遺跡内にたくさんの見どころがありました。

それぞれを徒歩で回るのは厳しく、多くがバイクやタクシーをチャーターしてまわっていました。僕もタクシーをチャーターしてまわっていました。


遺跡に着いてタクシーを降りると遺跡に入るまで多くの子どもが寄ってきます。


「イチドル!!イチドル!!ミズ!!」

「二ホン!!イチドル!!ウォーター!!」


おそらく幼稚園生くらいで着ている洋服には「佐藤」と書いてありました。

"そうだ、自分が小学校の時とかに発展途上国に着なくなった体操着や洋服を学校から送っていたやつだ、本当に着ているんだ"と思った記憶があります。

商売であえて着ているのではなく、普通に着ている感じでした。


そして、お水を買うのを断ると


「ウラギリモノ!!ミズ!!」

「二ホン!!カネモチ!!」


という具合。


実際に水を飲みたくなって一度買ってみたら、「thank you 」「アリガトウ」もない。

大学生の自分はきっと少し偉そうに、

「こーゆー時はthank youって言ったりするんだよ~」

「日本人はアリガトウと言ったりするよ」なんてことをつたない英語で話しました。


が、残念、英語が全く通じませんでした。

子どもたちが全く英語を話せなかったのです。


当然、この販売行為をこの子たちは自分の家庭のためにやっています。

今でこそカンボジアは大きく発展をしていますが、当時はかなりの今以上に教育環境の格差がありアンコールワット内であってもそれは対象でありました。


僕が生まれて初めて感じた、人との生活水準の差であり、

さらにこの子たちは自分が何のために「イチドル」といって販売しているか(家庭のため)、

感謝の言葉一つも言えない環境で毎日を過ごし、

毎日毎日来る日本人に対してお水を毎日売っているのか。


そしてその生命力はとても強く、生きるためのチカラを異様に感じました。


そんな姿を見て、

自分は恵まれている環境にいるのに何もしていない。

仕事を通じて社会貢献をしたり、もっといろいろと頑張らないとダメだ。

何を毎日遊び明け暮れているんだろう…と感じたのでした。


それから僕は社会人になったらしっかりと仕事をしたい、という気持ちになり全く読まなかった本を読むようになり、社会人になってスタートダッシュするために動き出しました。


それで、今に至ります。


あれからカンボジアは目覚ましい発展を遂げているので上記のような環境ではないですが、

何か大切なことを気づかせてくれた旅だったので、とても感謝をしています。


また、旅に出たいです。