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shimisanpo journal

宇宙を受け止めて

2018.02.16 18:28

今日は地図帳と宇宙が大好きな少年と出会いました。若干5歳の彼は、訪れた場所や人から聞く未開の地の情報を地図帳をあちこち指差しペラペラめくりながら話したり聞いたり大忙し。宇宙の本を持ってきて「ここは宇宙だよ〜」と言って無重力空間にいる様を見せてくれたりして楽しい時間を過ごしました。


私は基本的に感性が豊かな人には年齢関係なく、それに対するリスペクトを持って接したいと考えています。彼もその中の1人です。


興味関心好奇心が旺盛で、絶え間無く飛び込んでくる環境情報に対して疑問を持ちながら素早く吸収していく。そして高速脳回転でどんどん発信してくる。単純になんて頭が良いんだと思わせてくれます。

子供はこちらが心を開いておけば、自然と仲良くしてくれます。その子の性格にもよりますが、自ら悩んでいることや抱えている問題を話してくれることもあります。ただ、話してくれると言っても「上手に説明」出来る訳ではなく、その悩みや問題によるリアクションを垣間見せてくれるのです。


彼の場合は、1日の間に色々なコミュニケーションを図りましたが、自分は片目が見えないこと。メガネは作らない事にしたこと。病院に何度も通っていることなど打ち明けてくれました。そして彼の母親に確認した所、医師には「朝顔症候群」だと言われている事が分かったのです。


「いつか、失明してしまう」

確率などで運命は計りたくありませんが、今現在両目が働いている私よりも、先天的な難病と言われる症状を受け止めて人に話せるまで勇気のある彼では、いつか失明してしまうかもしれないという運命について考える度合いは天と地ほど離れているかもしれません。


だからこそ、今のうちに多くを見聞きしておきたい!自分が行った場所がどんな所なのか地図で知りたい!宇宙がどんなものなのか知りたい!という彼の衝動が生まれ、お母さんもそれに必要な事を上手く与えてあげているのか。私はそう感じました。


人間は高度な機能を持った脳を持ちながらも、単純な比較と感情で判断したり行動してしまいます。それでも自分の宇宙を信じて堂々と生きていけるようになりたいものです。