第158話:ブラフマーが少年と牛を盗む(2):ものがたり『シュリーマド・バーガヴァタム』
2018.02.16 23:14
少年と牛たちを死の権化であるアガースラの口から助けた後、
人格を持った至上主の主クリシュナは
皆を川のほとりに連れて行き、
このように話しました。
「親愛なる友よ。
この川のほとりの雰囲気はなんと喜びに溢れていて
極めて美しいことか、ただ見てくれないか。
いかに咲き誇る蓮華が
その香りで蜂や鳥を魅了するか、
ただ見て欲しいんだ。
蜂のブンブンというハミング(鼻歌)や
鳥のさえずりが
森の美しい木々の間にこだましている。
砂もまた清々しくて柔らかい。
だからここは、
僕たちが遊んで戯れる場所に
最高の場所に間違いないよ。
ここで、お昼ご飯を食べるのがいいんじゃないかな。
僕たちはもうお腹が減ったよ。
だってこんなに遅い時間じゃないか。牛たちも飲み水があるし、
ゆっくりこの辺りを動いて、
草を食べることができるよ。」
…つづく
(10巻13章4-6節)