イタリアについて、中国の人々が持っている印象
【質問】
つぎの冬季オリンピックの開催地イタリアについて、中国の人々はどのような印象を持っていますか?やはりイタリア料理は人気があるのでしょうか?
【回答】
イタリアといえば、サッカー、ファッション、オペラ、美食、観光、そして第二次世界大戦でのイタリア兵のエピソード、かつての混沌とした政治状況、これらのキーワードが思い浮かびます。
ヨーロッパの数カ国を旅行した中国の友人は、「ヨーロッパで一番楽しい国はどこかと聞かれたら? 答えは、イタリアです」、と言いました。 中国に次いで世界遺産が多いイタリアには、古代ローマやルネッサンス期の遺産をはじめ、魅惑的な風景が数多くあり、イタリア料理も世界的に有名です。
北から南まで、イタリアのほぼすべての都市が、それぞれ異なる特徴を持っていて楽しめます。イタリア人も面白くて、ロマンチックで、素朴で、人生を堪能する散漫な人たちです。以前は、イタリア人はヨーロッパの中国人だ、秩序がないなどと言うマスコミの説もありました。
また、中国人の中には、イタリア人は無作法で恩知らず、華人に対する差別が激しいと、イタリア人を快く思っていない人もいます。イタリアは観光客にとって頭の痛い国でもあり、泥棒が多すぎるという人もいます。
中国メディアの報道によると、2026年のミラノ冬季オリンピックも北京と同様に「低炭素」と「節約」を重視し、14の冬季オリンピック施設のうち93%は既存または仮設の施設を利用し、大会の運営コストを削減し、環境への影響を最小限に抑える予定であるとのことです。
ミラノのアイスホッケースタジアムは、唯一の新しい常設競技会場となり、冬季大会後も長く使用される予定です。 ミラノが冬季オリンピック開催における北京の経験と技術から学んだという意味合いが見えます。
因みに、現在、2026年オリンピックのマスコットとアンセムの公募が行われています。 中国でも、高級イタリア料理店がたくさんあります。勿論、中国人には大衆的なサイゼリヤも親しい存在です。イタリア料理に対する愛着は、中国人は日本人と変わらないと思います。中国では、人気のイタリア料理はチキンパルメジャーナ、ラザニア、フェットゥチーネ・アルフレードなどなどあります。
(メルマガ黄文葦の日中楽話第73話)