楼門
2018.07.16 12:08
文化13年5月(1816)創建
津留地方、彦岳の裾野に広がる79町歩の水田は、岩野川の桃ヶ淵よりとりいれられた上井手の恵みにより養われてきました。
その上井手は文化元年、彦嶽宮に工事の無事完成を祈願して建設が着工され、多くの人々の労力によって文化5年(1808年)に完成されました。畑地が水田に生まれ変わり、津留の人々にとって大変な喜びであったようです。
文化6年、お礼に大鳥居が奉納され、さらにその数年後の干ばつにも津留だけは大豊作で「これは、上井手のおかげだ、そしてマブがこわれないよう守護して下さる彦嶽宮のおかげだ」と考え感謝の気持ちが凝りて、この楼門の再建が行われました。
以降175年の歳月を経て、痛みがひどく平成3年(1991)秋、氏子の浄財により大改修が行われました。