絵本『いちばんやさしい脳の絵本』
人間の脳についてはまだまだわからないことだらけと言われていますが、分かっていることを理解することも難しいものだなと感じています。新しいことが解明されたり、発表されるたびに興味を持って理解を深めようと努めている日々です。今回は子供向けとされているこの絵本を取り上げますが、決して簡単に理解できるような内容ではないので親御さんに向けての発信となりますが、親御さんが理解した上でお子さんと共にお読み下さい。
登場するのはフクロウと女の子、フクロウは脳のことについて説明をしてくれ、女の子は自分の脳について解説を受けながら理解を進めていく内容になっています。
脳について学習した学生時代にはピンときていなかったことばかりですが、この仕事をするようになり興味深く乳児から幼児期、就学期と変化する子供達の脳や身体発達を学ぶにあたっては必要不可欠な学びとなっています。親御さんがこの本を読んで下さるとレッスン時の私からの説明も理解しやすくなると思います。
親御さんで脳について学んでいる方とは子供の物事の習得や理解力について意見を交わすことができるのも意義あるものです。またこれから学んでいただけるのであれば、子供達の発達のなぜ?が理解できます。是非ともこの絵本をお読みいただきご質問をしていただけるとより子供を理解することができると思います。
この絵本には乳児期に毎日ものすごい量のニューロン同士が繋がっている話や子供達がなぜ同じ間違いを何度も繰り返すのかなどが記載されています。私の感覚では脳についての知識がない子供にとってはハードルの高い絵本であることは間違い無いと思いますが、私たち大人が学んできた脳の話を理解するためには役立つ作品だと思います。明日2023年3月11日には乳児の原始反射についての記事を掲載しますが、この絵本を読んでくださると乳児期の原始反射になぜ働きかけることが重要なのかを考える土台にはなりそうです。機会がおありでしたら読んでみて下さい。