オルステッド
悲しい話ですが自分はこういうところからポジティブを考えるので
ポジティブ縛りの部屋の記事でいきます。
名作「LIVEALIVE」
こちらご存知でしょうか?
スーパーファミコンのとても人気で面白かったゲームです。
ちょっと新しい発想のバトルに、主人公がそろぞれ違う時代で一人ずつ
練り込まれたストーリーを演じていく。
最後は全員集まりあるミッションをこなす。
そんな内容です。
全主人公クリア後登場する「中世編」
人間たちを襲う魔王へ対する勇者の物語。
ありがちな古風のRPGと思いきや
内容はとても濃いもので、まずはこちらをご覧ください。
長いのでまとめますと、
オルステッドはルクレチア城のある大会に優勝。
優勝者は王女アリシアを妃とすることができ、勇者として国中に称えられる。
勇者オルステッドは人々の想いを背に、仲間を探し魔王打倒へ向かう。
しかし、魔王もどきは倒したが手応えはなく一同帰還。
その際に勇者ハッシュは病死、魔導士ストレイボウは事故死。
そんなはずだった。
しかし、何者かの幻術でオルステッドは陛下殺しの罪を被せられ
人々から魔王と呼ばれて城を追放。
それでも人々を想うオルステッドは城に戻ろうとするが牢獄に入れられる。
仲間だったウラヌスも捉えられていたが、「それでも自分たちが命をかけて守ったもの」
ウラヌスの最期の言葉噛みしめ、一人で魔王山に向かう。
魔王山の最深部。出会ったのはなんと事故死したと思われたストレイボウ。
ここでストレイボウは事故の自作自演、陛下殺しは自分が黒幕だと自白。
ストレイボウの英雄になりたかった「欲」は自身を狂わせ、
アリシアを自害に追い込み、オルステッドを魔王にした。
衝撃的な内容ですね。当時プレイした小学生や中学生はどう感じたでしょうか。
当時自分もそんな年ごろでしたが、その頃はよくわからず
大人になってから物凄い作品だと気づきました。
誰が悪かったのだろうか?
自分は誰も悪くないと思います。
人間は必死で生きるために魔王(悪)を追放し
ストレイボウは自分の栄光をひたすら目指して努力し
アリシアは勇敢な者に一途に寄り添い
オルステッドは悪を断つために全力を尽くした。
それぞれがパッと見良い人間で
誰もが幸せになってもおかしくない人物だった。
結末は魔王となったオルステッドは城の人間全員を殺した。
そこへ各時代から集められた主人公たち。
あなたなら、オルステッドという悪をどうする?
倒す?それとも・・・?
そんな暗示がされていました。
用意されているエンディングは選択肢によっていろいろありました。
ハッピーエンドではないですが、トゥルーエンディングが用意されています。
選んだ主人公によって最後それぞれかけてあげるセリフが変わるのも深いです。
またさらに最後にオルステッドを主人公に選択すると必ずバッドエンド(復讐して終わる)
っていうのもミソで、すべてを消し去って一人で世界を歩き回る姿が切ないです。
一人じゃ絶対に打開できなくて誰かが助けてあげないとっていう暗示でしょうか。
トゥルーエンドの一つです。
覚えておくがいい・・・
誰しもが魔王になりえる事を・・・
「憎しみ」がある限り・・・
いつの世も・・・
オルステッドが最期に見た人間の優しさで消える寸前に言った言葉です。
これ、最近の自分にも置き換えられるんですね。
こんなにかっこいいものではないですが。
バンドや楽曲製作コラボで全集団でリーダー的な存在をやっていました。
ほとんどの人が音楽を楽しむとか、居場所を作りたいとか
そんな考えではなく、結局は
人なんて誰でもいいからライブができればいい
居場所よりも名声をもらって気分良くなりたい
人を殺してでも自分の作品を完成させたい
気に入らない者がいれば丸め込めばいい。それでも背けば潰せばいい
レベルの低い人間はこの世界ではゴミでしかない
残念ながら自分が関わってきた環境はそういう人が多かった。
音楽は決してそういうものではないと今でも信じています。
もし仮に音楽がそういうものだとしても
小規模でも変えられるのは自分だし、ないなら作ればいいだけで。
それが音楽を続ける最大の理由です。
ただ、人や音楽を相当に嫌いになってしまったのは事実です。
そこで自分がした選択は「すべてを辞める」
この選択が正しかったのかどうかはわかりません。
まだ人間でいれているのか魔王になってしまったのかも。
このままエンディングを迎えると自分はオルステッドのようになってしまうのではないか
だとしたら復讐に走ってしまったりバッドエンドが待っているのか
多分こうなってしまうともう自分では何もできなくなってしまうのでしょう
でも自分には仲間はいない。
今までだって自分で切り抜けてきましたし、
もう新しく一人で楽しむ最善を尽くそうと
ブログも初めて個人活動に移しましたしね。
助けてほしいとも思いません。
自分が想うのは、もし気付けるタイミングがあるのなら
こういう悲しいことを世の中で繰り返さないで欲しいと
願うばかりです。必ずどこかで身近で起こっていることだと思うので。
こういう経験を自身がしないと気付けないのかもしれません。
だとしたら自分ができることは・・・
この経験は無駄にはならいはずと思っています。
長々とありがとうございました。