「胸が痛い」
憂歌団の名曲です。
おまえに恋して 俺の心はボロボロ
割れたガラスのようになってしまったのさ
あの頃知らずに生きてたこんな淋しさ
知らないままでずっといられたらよかった胸が痛い 胸が痛い
心が張り裂けそうだよ
胸が痛い 胸が痛い
せつな過ぎてうずくまる
はい、かなり心配な状況です。
うずくまってしまう程の重症です。
呼吸は浅く、肉体的な活動レベルも落ちていると思われます。
胸骨周りはカチカチでしょう。
肋骨の動きも悪く、こんなときは肩甲骨も固まっているものです。
つまり、肩こり、首の痛み、頭もボーっとしているのではないでしょうか。
クリアな思考からはますます遠ざかります。
感情に抗いながら、口に出せない想いを飲み込む。
喉が詰まって息苦しい。
みぞおちもつかえて、食欲がない。
ストレスによる胃酸過多で、逆流性食道炎を起こしているかもしれません。
そうなるとなお更に、胸が痛い。
失礼ながら、面白いなぁ凄いなぁと思うのは、感情のせいで肉体が痛むということに誰もが共感してしまうところです。
恋愛に限らず、大変なストレスに見舞われたときに感じる胸の痛み。
「心身不二」「心身一如」。
人間の心と体は、二つに分かれて存在しているわけではないのですね。
さぁ、胸が痛いときのケアです。
精神的なストレスから感じる痛みにも、風邪などで胸に炎症があった後のメンテナンスにも、どちらにも共通です。
胸(胸骨)の上に手の平を重ねます。
軽く目を閉じて、ご自身のペースで呼吸します。
手の重み、手の暖かさを感じるでしょうか。
吐く息ごとにモヤモヤが少~し出ていきます。
胸が暖かく、心がほんわかしてきませんか?
もう少し進んだケアをお望みなら、指の腹を使いましょう。
胸骨と肋骨の連結部あたりに両手五指を立てて置きます。
胸をかく感じでやんわり前後左右に探ってみると、骨の連結部や隙間、痛気持ちいいところなどに指が行きつくと思います。
そこに当てたままゆったり呼吸します。
しばらくすると、指の下が少し柔らかくなります。
少し指の場所をずらして、また呼吸を続けます。
硬かった胸がだんだんと溶けてきます。
カンの良い方は、指先からの気を肩甲骨の裏側に感じるかもしれません。
3年続けているケア教室のお仲間と先日これをやっていたら、皆さん口を揃えて「あぁ~わかるわかる~。」と仰いました。
続けるってすごいですね!
こういう感覚がお互いに開かれ磨かれていくのが嬉しくなります。
誰もが持っている力のはずですものね。
抱えきれない程の胸の痛みや、長年溶けることなく持ち続けた傷を即効で治すことはできないかもしれません。
でも、そっとそっと溶けていってくれたらいいなと願いながらケアをします。
「溶けろ~!」とは念じないことにしています。
溶けるかどうかはその方次第ですし、“時”があります。
名曲を絶唱するのも素晴らしいケア法だと思います♪