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(一社)東洋はり関西2月例会&認定アレルギーアドバンスクラス

2018.02.18 13:18

本日は、一般社団法人東洋はり医学会関西2月例会及び認定アレルギー専門鍼灸師養成講座アドバンスクラス最終回が、森ノ宮医療学園専門学校で開催されまし

た。

例会

◎午前の部

■臨床こぼれ話

■講義

□普通部1年・聴講 

経絡治療学基礎講座

□普通部2年 

経絡治療学実践講座

□高等部・研修部 

経絡治療学臨床講座

□研究部 

各班グループワーク

■各クラス治験発表

全12題

◎午後の部

■私の臨床室

■実技

□普通部1年~高等部 

古野式経絡骨盤調整療法

□研修部 

①浮実に応ずる瀉法・弦実に応ずる瀉法の基本刺鍼

②本治法トレーニング

□研究部 

各班実技検証

会員のみなさん、本日は何か収穫はありましたか?

昨日治せなかった患者さんを明日は治せるように、毎回1つでもいいので取って帰ってください。


中野は治験発表で講評を担当させていただきましたが、発表されたお三方とも素晴らしい発表でした。

講評でも述べましたが、復習がてらここに起こしておきます(*^^*)


☆1題目 急性腰痛と胃の不調

急性腰痛は肝の変動です。

胃腸は脾の変動です。

腰痛の奇経は前屈・側屈・回旋は外関-臨泣です。

後屈は照海-列缺です。

胃の不調の奇経は内関-公孫と列缺-照海です。

経絡頚腕調整療法では左鎖骨上窩で胃・膵臓を右鎖骨上窩で十二指腸・肝胆の炎症を取ることができます。

※鎖骨上窩は深刺しすると気胸の危険性があるので接触鍼かてい鍼で施術します。

標治法は右膈兪脊際で逆流性食道炎などの胃逆を解消できます。


☆2題目 肩関節痛

四肢は脾の変動です。つまり脾虚か脾実です。脾虚が入るのは脾虚証か肺虚証、脾実が入るのは肝虚脾実証か腎虚脾実証です。臨床では肝が本証になることが多いです。

適応側は同側の陰経がほとんどです。

奇経は三角筋の前は列缺-照海、真ん中は外関-臨泣、後ろは申脈-後谿ですが、外関-臨泣+照海-列缺のパターンが多いです。太衝-通里の場合もあります。

標治法は肩甲棘の外端の圧痛硬結で可動域が広がります。

何といっても刺絡が一番効きます。

患部を避けて周囲の血絡から採ってください。

☆3題目 指の腫れ痛み

指は曲がらないのは骨で腎、伸ばせないのは筋で肝です。

そして痰という病理産物が絡みますので、おおむね肝虚脾実か腎虚脾実です。

補助療法はそれこそ井穴刺絡です。

標治法は胸筋~小結節の間の圧痛硬結で手首から先に効きます。

参考にしていただけたら幸いです。

素敵な発表をありがとうございました(*^^*)


お昼休みはランチョンセミナーで熱弁させていただきした。

聴いてくださりありがとうございました。

大事なポイントだけ頭に入れてください。

“2025年問題、75歳以上の方が800万人、認知症患者がそれに追随し、医療資源の不足に伴い病院完結型から地域完結型の医療への転換、在宅患者が30万床増加。”

我々が成すべきことは2つ。

1つ目は、ケア会議に出席して多職種の方々に鍼灸の素晴らしさと鍼灸師にできることをアピールすること。

もっと大事な2つ目は、健康長寿、生涯現役を提供できる技術を身に付けること。寝たきり要介護者を減らすこと。それができるのが鍼灸です!

自分とこの治療室に来てくれてる患者さんにそれを成就してあげるのがベストです。

例会と並行して平成30年度第二回入会説明会を開催しました。

多数参加してくださりありがとうございました。

3月に第三回入会説明会を開催します。これが今年度最後の入会説明会となります。

再現性と客観的に優れた経絡治療を習得したい、宮脇奇経治療を習得したい、古野式経絡骨盤調整療法を習得したい、さらには丸尾式刺さない美容鍼灸を習得したい、あるいは興味がある方は是非来月お越しください。

認定アレルギー専門鍼灸師養成講座

アドバンスクラス


最終回となる今回は、実技を担当させていただきました。

受講生は、初級に当たるエレメンタリークラスでアレルギー疾患に対する特効穴を、中級のインタメディエートクラスではアレルギー疾患に対する奇経治療・経絡骨盤調整療法・子午治療・刺絡鍼法などの補助療法を、そして上級のアドバンスクラスで経絡治療の本治法を習得されました。

僅か1年でこれだけのことを修められました。


特にアドバンスクラスは10月からスタートしましたが、本当に体を変化させることができる本治法を行うためには脉診、腹診、証決定、補瀉、取穴、適応側など覚えなければならないことがたくさんあり、経絡治療を全く未経験の初心者にも関わらずたった5ヶ月という期間の中で達成されたわけです。

これがどれ程凄いことか!!

受講生のみなさんのやる気に脱帽です。

心から敬服します。

脉診30年などと言われていますがあれは嘘です。

取り組み方です。

彼らはそれを教えてくれました。

教えることは教わることですね。

指導者冥利に尽きます。

アレルギー疾患は治療にさえ来てくれれば必ず治ります。

そのためには経絡系統の気血の変動を調整する治療法が要ります。

それが経絡治療の本治法です。

認定アレルギー専門鍼灸師として、アレルギー疾患で辛い思いをされているたくさんの患者さんを救っていってもらいたいと願っています。

みなさん、1年間お疲れさまでした。

そして我々の学術を信じて熱心に通ってくださりありがとうございました。

これからのご活躍をお祈り申し上げます。


会員のみなさまにおかれましては、認定証授与式に際し最後まで残ってくださり、惜しみない拍手で受講生を贈っていただきありがとうございました。

ご協力に感謝申し上げます。

平成29年度認定アレルギー専門鍼灸師養成講座は無事に終了を迎えることができました。

エレメンタリークラス、インタメディエートクラス、アドバンスクラスを受講してくださった全受講生に感謝とお礼を申し上げます。

来月も会員のみなさんと一緒に経絡治療のお勉強をできるのを楽しみにしております(*^^*)

3月例会は18日です。

実技は宮脇奇経治療です。

楽しみにしておいてください♪

今週も臨床頑張りましょう!