どうして「地中熱」を利用するのが良いの?
広報「地中熱」~地中熱のススメでは、これまで地中熱の基本的なお話をNPO法人地中熱利用促進協会の柴広報分科会長にお聞きして掲載してきましたが、今回から当方がごく簡単に疑問になりそうな点や機能などごとに紹介していきたいと思っています。
まず初めは、なぜ地中熱をおススメするのか?にも関わってくる地中熱を利用すべき特徴をごく簡単にご紹介します。
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■地面の下は、1年間を通してあまり温度が変わらないから!
地面の下(10㍍~100㍍くらい)は温度変化が少なく、一年間を通して一定です。
地中の温度はその地域の年平均気温と同じくらいとされ、例えば東京では平均で年間16~17℃程といわれています。
■エアコンは30℃の室外温度で室内を28℃に、地中熱は17℃の地中温度で室内を28℃に
わかりやすい例では、地下からくみ上げる「井戸水」が分かりやすいかもしれません。
井戸水は真夏だととても冷たくて、スイカやビールを冷やすのに使ったりします。でも冬に触ってみると、とても暖かく感じます。
でも、夏も冬も井戸水の温度はそんなに変わっていません。夏に触って冷たいのは外気が30℃を越えているのに井戸水は17℃前後だから、冬に触って温かいのは外気が10℃以下なのに井戸水は17℃前後だからです。(東京の場合)
どちらも同じ17℃ですが、外気との温度の差が大きいので、夏には冷たく、冬には温かく感じるのです。この温度差を利用するのが地中熱や地下水熱利用です。
■室温28℃のために、30℃の外気と熱交換する「エアコン」と、17℃の地中と熱交換する「地中熱エアコン」
いまや各部屋一台ずつというエアコンは室外の空気熱と熱交換して室内を冷やしたり温めたりしていますが、夏には30℃を超える外気と熱交換するため、室内を28℃に冷やそうとすると室外機(ヒートポンプ)がとても頑張らなければなりません。一方、地中熱は先ほど触れたように真夏でも18℃です。室内を28℃にするのにそれほどヒートポンプが頑張らなくても良いので電力消費量が少なくて済みます。
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