Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

第2回 未来院長塾2018(3月11日(日))”未来院長のためのスポーツ歯学 -「マウスガードを作って」と言われたら?-”

2018.02.19 07:55

近年、東京オリンピック・パラリンピックやラグビーワールドカップ@大阪(2019)を背景に、近畿圏でのスポーツ歯学の機運が強烈に高まっているように思います。マウスガードを希望する患者さんが、皆さんの歯科医院にも来院する可能性があります。自信をもって、良いマウスガードを提供できますか?また、スポーツ選手に特化した歯科保健指導は提供できますか?本講演会では、日本スポーツ歯科医学会認定医で日本体育協会公認スポーツデンティストでもある田中佑人先生と、日本スポーツ歯科医学会認定マウスガードテクニカルインストラクターでERKODENTテクニカルインストラクターでもある松田信介先生にご登壇いただきます。


講師からのメッセージ

田中佑人先生

「スポーツ歯学」と聞いて、皆さんはどのようなことを連想されるでしょうか?今回の講演では、以下の2つの重要なトピックをお伝えしたいと思います。

1.スポーツ選手に対する歯科保健指導

1986年のロス五輪まで、日本ではオリンピック出場選手に対する歯科の組織的なケアは行なわれていませんでしたが、歯のトラブルによってベストパフォーマンスが出なかったと言う選手が大会後に20数名いたそうです。実際に、スポーツ選手には、虫歯や歯周病に悩んでいる人が多いと言われています。スポーツ選手から、歯の健康についての相談を受けた時に、専門職として自信をもって保健指導するためのエビデンスをご紹介したいと思います。

2.カスタムメイドマウスガードによる口腔外傷の予防

スポーツ時に歯を折ったり、唇を切ることはとても多く、口腔領域のケガの原因別ランキングではスポーツが、交通事故に次ぐ2位に挙げられるという報告があります。2016年にはラクロス(男女とも)、2017年には柔道(一部)に、マウスガードの使用が義務付けられました。今後も義務付けられるスポーツは増えていく可能性があります。「マウスガードを作ってほしい」という依頼に対し、自信をもって答えられるように、カスタムメイドマウスガードの適切な設計や管理方法についてのエビデンスをご紹介しようと思います。

松田信介先生

 私たちのお膝元である大阪では、2019年、アジア初の開催となるラグビーワールドカップの試合会場の一つとして東大阪市花園ラグビー場が選出されています。そして、2020年は東京オリンピック・パラリンピックが開催される予定です。それに伴い、老若男女国民のスポーツニーズも再燃しているように感じています。

 スポーツと歯科との関わりから言うと、カスタムメイドマウスガードは外傷予防に効果があるのですが、その製作の方法、設計(外形、形)、メインテナンスの仕方によって、かなり品質の差がでます。今回、どのような点に着目して、カスタムメイドマウスガードを製作するのかをお伝えさせていただきます。