約10年思い続けてきた念願の海きららへ(1)
週末は長崎へひとり旅に行ってきた。
目的は佐世保にある水族館、海きららに行くためだ。
この水族館に行くまでには約10年という時間があり、くらげのぬいぐるみに因んだ思入れ深い長い前置きがある。
今回は行くまでの顛末を書こうと思う。
この水族館のことを知ったのは、インターネットでクラゲのぬいぐるみを探していたのがきっかけだ。
海きららではオリジナル商品の開発を行なっていて、「きらら」と「くらら」というくらげちゃんのグッズを店舗だけでなくオンラインショップでも販売していたのである。
当時高校生だった私には、オンラインショッピングをするだけのお金を持っていなかったので、最初は母に頼んでくらげのぬいぐるみ、かわいいくらげのアップリケがついたハンドタオル、チンアナゴの抱き枕等を誕生日プレゼントとして買ってもらった。
特にくらげのハンドタオルがお気に入りで、大学受験の当日にも持っていった。
手を洗うとき可愛くにっこり笑ったアップリケを見て、元気をもらったのをぼんやりと覚えている。
この水族館は定期的に新しい商品を開発してくれているので、大学生に入ってからも1,2年に1回は誕生日の時などに購入してきていて、今に至る。
いつか海きららに行ってみたいなあと思いながら、あっという間に10年近くが経っていた。
行くきっかけの出来事があったのは、3週間ほど前だ。
オンラインショップをやっている「アクアショップ海きらら」から、ショップページをリニューアルしたというお知らせのメールが入った。
そこで久しぶりに新しい商品を注文したのだが、以前かわいくて気に入っていた、先程のアップリケ付きタオルなどがだいぶ前からもう販売されていないことが残念で、くらげモチーフのグッズもなんだか減ったように感じた。
ちょうど今ドラマでやっている「海月姫」ではくらら・きららのぬいぐるみが作中の小道具で登場しているので、これからこの二匹はもっと売れるのでは?と思い、恥ずかしいかなと思いながらも思い切って海きららに応援メッセージのメールを送ったのが3週間前だった。
メールには、海きららには行ったことがないがくらら、きららちゃんのファンでずっとオンラインショップを利用していること、くらげモチーフのグッズをもっと増やしてほしいこと、そしてこれからも応援していること等を書いた。
多忙だろうし、お返事を期待してはいけない…と思い返信不要にチェックしていたのだが、翌日とても温かいメールが水族館から届いた。
水族館からのメールには、スタッフ一同愛着のあるくらら、きららを応援してもらい感激していること、これからも商品を開発していくこと、店内ではオンラインショップにあるもの以外にもグッズがあり、気になるものがあればメールや電話でも購入を受け付けるといったようなことが丁寧に書かれていた。
さらに海きららに行ったことがない私のために、店内のくらげグッズコーナーや新商品の写真などを3枚も添付してくれたのである。
海月姫に提供したグッズコーナーもあると書いてあった。
この優しいメールに感動したこと、こんな温かいスタッフのいる水族館に行ってみたいと思ったこと、海月姫関連でくらげグッズコーナーが盛り上がっているのは後にも先にも今しかない!と思ったことが決め手となり、翌日私は、月曜に仕事の休みが取れるかわからないまま、土日の一泊二日で長崎行きの飛行機を予約したのである。
(旅の1日目は2へ)