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MBA留学準備ガイダンス(第7回)

2022.09.08 07:20

レジュメ

1:概要

レジュメは、MBAプログラムの入学審査担当者に、キャリアの軌跡、リーダーシップ、人物像を伝える書類です。

多種多様なテンプレートが存在していますが、ビジネススクールによりガイドラインが設定されている場合を除いては、ゼロベースでデザインしながら作成することをお勧めします。

仕事上の守秘義務などの制約条件に注意しながら、MBAプログラムの入学審査担当者に伝えたいメッセージが効果的に伝わるように、内容、構成、表現の相乗効果を考慮しながら作成することが望ましいと思います。

2:内容

キャリアの軌跡、リーダーシップ、人物像のコンセプトを明確にするとともに、MBAプログラムの入学審査担当者からインタビューで質問される場合に積極的に自分の言葉でアピールできることを基準にして、レジュメの内容を決定することをお勧めします。

即戦力として職場に貢献できることをアピールする転職のレジュメとは異なり、MBA留学のレジュメには、将来のリーダーとしてのポテンシャルをアピールする内容を記載することが望ましいと思います。

2-1:キャリアの軌跡

キャリアの進展とともに、より難易度の高い役割を積極的に担当してきたことを表現できると理想的です。

2-2:リーダーシップ

チームや部門の仲間たちとの信頼関係を構築しながら、リーダーシップを発揮することにより、継続的に実績を上げてきたことを表現できると理想的です。

2-3:人物像

様々な活動に自主的に参加してきたことを表現できると理想的です。

3:構成

A4サイズまたはレターサイズ1枚に過去から現在までの実績を逆年代順にまとめるのですが、ビジネススクールはプロフェッショナルスクールなので、職歴を強調するために、基本情報、職歴、学歴、特記事項の順番で構成されるレジュメを作成することをお勧めします。

レジュメは自由にデザインできるので、資格、特許、出版物などがある場合には、内容を強調するために特記事項から独立した項目として設定する、職歴が短い場合には、基本情報、学歴、職歴、特記事項の順に記載する、職歴が長い場合には、A4サイズまたはレターサイズ2枚以上にまとめたり別紙を設定したりするなど、状況に応じて柔軟に検討することが望ましいと思います。

3-1:基本情報

氏名、住所、電話番号、Eメールアドレスなどを記載することをお勧めします。

3-2:職歴

会社、部門、肩書、場所、期間、実績などを記載することをお勧めします。

リーダーシップ、マネジメント、スキル、インターナショナル、アントレプレナーシップなどの観点から検討しながら、箇条書きで簡潔に実績を記載することが望ましいと思います。

部門ごとにまとめる、プロジェクトごとにまとめる、部門とプロジェクトを併用してまとめるなど、効果的に表現しやすい形式を探求することは検討に値すると思います。

3-3:学歴

大学、学位、場所、卒業年月などを記載することをお勧めします。

専攻分野、ゼミ、論文、交換留学などを記載することも検討に値すると思います。

3-4:特記事項

自分らしさを表現できる内容を記載することをお勧めします。

コミュニティ活動、国際経験、語学力、資格、特許、出版物、スポーツ、音楽、美術、趣味、同窓会活動などから取捨選択して記載事項を決定することが望ましいと思います。

4:表現

着眼点と注意点を考慮しながら表現することにより、完成度の高いレジュメを作成することをお勧めします。

4-1:着眼点

表現できるスペースが限られているので、キーワードが効果的に使用されているレジュメには説得力があるという印象があります。

5W1H、行動動詞、固有名詞、数値、客観的事実を考慮することが望ましいと思います。

4-1-1:5W1H

いつ(When)、どこ(Where)、誰(Who)、なぜ(Why)、何(What)、どのように(How)の観点から検討することにより、実績を分かりやすく表記することをお勧めします。

4-1-2:行動動詞

行動動詞を使用することにより、行動を一般動詞の能動態で表記することをお勧めします。

4-1-3:固有名詞

固有名詞で具体的に表記することは検討に値すると思います。

4-1-4:数値

売上高、売上増加率、新規顧客数、コスト削減額、コスト削減率など、経営指標を具体的な数値で表記することは検討に値すると思います。

4-1-5:客観的事実

世界最高、史上初、優勝など、特筆すべき客観的事実を表記することは検討に値すると思います。

4-2:注意点

表現方法には様々な見解がありますが、統一感のあるレジュメは読みやすいという印象があります。

レイアウト、英語種類、時制、冠詞、人称代名詞、数字、通貨、ピリオドの表記方法を考慮することが望ましいと思います。

4-2-1:レイアウト

レイアウトの統一感がないと不自然な印象になりますので、フォント、フォントサイズ、太字、斜体、左寄せ、中央寄せ、右寄せ、網掛、行頭文字、余白などの表記基準を設定することをお勧めします。

4-2-2:英語種類

異なる英語の種類が混在していると不自然な印象になりますので、表記基準を設定することをお勧めします。

4-2-3:時制

時制が曖昧に使用されていると不自然な印象になりますので、表記基準を設定することをお勧めします。

4-2-4:冠詞

冠詞が使用されている項目と使用されていない項目が混在していると不自然な印象になりますので、表記基準を設定することをお勧めします。

4-2-5:人称代名詞

人称代名詞が使用されている項目と使用されていない項目が混在していると不自然な印象になりますので、表記基準を設定することをお勧めします。

4-2-6:数字

異なる数字の種類が曖昧に使用されていると不自然な印象になりますので、表記基準を設定することをお勧めします。

4-2-7:通貨

異なる通貨の種類が混在していると不自然な印象になりますので、表記基準を設定することをお勧めします。

4-2-8:ピリオド

ピリオドのある項目とない項目が混在していると不自然な印象になりますので、表記基準を設定することをお勧めします。