理美容室の共同経営のメリット・デメリット
理美容の共同経営について、一度はみなさん考えた事はあるのではないでしょうか。
残念ながら私の知り合いには共同経営をしている者はいないので、税理士などに聞いた話しなどを含めて書きたいと思います。
メリットその1
リスクの軽減
自分一人の単独で開業できるくらいの小規模な美容室を2人で共同経営する。
これなら資金的には半分の負担で済みますね。リスクもかなり少ない。
しかし、これ2人でやる必要あるの?
リスク少ない代わりに1人に分配される利益も少なくなります。
メリットその2
お互いの不足分を補える
共同経営は少人数なのでお互いの距離が近く、意見やアイデアなどが伝えやすい環境にあります。
そのため、お互いの得意分野を活かした役割分担が明確になってきます。
1人で理美容室を経営する場合、もちろん技術スキルは必要ですが経営スキルも必須です。
共同経営であればお互いのスキルに応じて、不足している部分を補うことができます。
このメリットが私は共同経営の1番良いところだと思います。頭脳が2倍は大きいですね。
メリットその3
成長スピードが2倍(のハズ)
同じ夢を持つ者同士、美容室の開業を目指しているので資金集めが2倍のスピードで進めることができます。
1人で独立した場合は資金集めや経営、ネットワークなど全て自分でこなさなければなりませんが、共同経営であればお互いの立ち位置が明確になるので運営していく上でリズムのよい効率的な店作りができます。
また、美容室にとって集客は重要です。独立前のお互い指名していただいたお客様が独立後も付いてきてくれる可能性が高いので2倍の集客率が期待できる(ハズ)です。
デメリットその1
金銭面によるトラブル
共同経営を始める際、報酬額の割合は決めていることが殆どです。
しかし、報酬の割合は美容室で担当する客数の違いや仕事量(施術の時間など)などが影響してきます。
特に利益の配分方法などのトラブルは多くあります。
全てが公平に定めることは容易ではないので、お互いが納得するまで何度も話し合うことが必要です。
同じくらいの売上だったトップスタイリストが2人いざ共同経営しても、恐らく同じ売上にはならないとおもいます。これが難しい問題ですよね。
デメリットその2
意思決定のスピードが鈍くなる
共同経営は相手があっての経営なので、必ずしも自分の意見が通るとは限りません。自分1人だけの意向で美容室を運営することは不可能です。
第三者の意見を参考にしながら話し合うのもいいのですが時間のロスになります。
1人で経営するより2人の共同経営のほうが意思決定の時間はかかるといっていいでしょう。
1人なら秒で全てが決められますw
デメリットその3
いずれ経営方針の違いが生じる
同じ志を持つもの同士が共同経営を始めた時は夢いっぱいでやる気十分な2人なのですが、時間が経ち経営に対する方向性の違いが生じてくることがあります。
例えばお店の売上が順調に伸びてきたタイミングで1人が店舗展開を切り出したとします。
しかし、もう1人が店舗展開のタイミングではないと言えば方向性の違いで問題が生じでしまいます。険悪状態になる前によく話し合いましょう。
家族でも色々と揉めますからねw険悪になったタイミングで分裂するか、我慢して続けるか…
これは理美容室の共同経営に限った話ではなく、様々な業界でもあるみたいです。
うまくやるには…
ルールを明確にする
美容室の経営をしていく上でルールを決めておかないと、お互いの意思疎通が生じてしまいます。
最低限以下のような取り決めをしておくと良いです。
▼出資金額
▼報酬・利益配分
▼肩書や担当分野
▼意思疎通のトラブルが生じた場合の対応
以上の内容が曖昧だとトラブルのもとになってしまう恐れあるので、明確にしておきましょう。
また、利益の配分ですが「1人の技術面がこれだけ優れていて顧客数も多いので利益配分は○○%」と決めておく方法もあります。
※共同経営の「出資金額」が対等という形態もありますが、どちらかが全額出資もしくは8:2ぐらいの割合に分けることで経営が上手くいくケースがよく見られるそうです。
コミュニケーションをよくとる
店舗を継続していく上で、経営状況により方針を変えることがあります。
成長し続けるためには変化も必要です。
経営方針についての決めごとは、お互いが賛同し納得するまで話し合う時間を設けるようにしましょう。
2人が準備段階でコミュニケーションをとりながら、いかに開業に向けた計画を上手く進められるかで今後の関係性に影響します。
いずれにせよ共同経営をスタートする前に良く考える必要がありますね!
友達ではなくなりますし、もしかすると恨みつらみになるかもしれないし。