嬉しい報告
あちこちの痛みや症状を訴えている方が1ヶ月に1回遠方から通って頂いていました。
最初来られた時は話しをしていても痛みや症状を訴えることが多く不安も沢山あったみたいです。
このような症状をもっている方って色んな病院を転々としてドクターショッピングし、最終的には抗うつ剤投薬となります。
確実にそうなります。
検査をしても何もでないので痛み止めぐらいでそれ以上は飲んでなかったのが幸いでした。
症状に焦点をあてすぎて何が必要なことなのかが見えてこない状態です。
話しをしても最終的には自分が辛いことを訴えて終わるということが何回か続きました。
しかし、こちらの治療方針を徐々にわかって頂きやっと自分の立ち位置を見つけてもらえたように思います。
症状があっても気にしなくなり、それはそれだと認識してもらえるようになったことで症状がなくなっていきました。
完璧な人間なんていません。
でも完璧でありたいと願う人は多いです。
それは幻想だと気づくことが病気、症状を緩解に向かわせる第一歩だということに気づいてもらえたら治療家冥利につきます。
これがホントに一番難しい治療です。
この何十年の間で今が一番良い調子と言ってもらえました。
やはり気づいてもらえることが何よりもの治療になります。
症状ってあっていいんだ。
って思うと自然に良くなっていく。
症状を何とかしようと思った時、不安も症状も酷くなります。
まずは症状はあって良いとひらきなおることが大事です。
そうしないと本当に何が必要か必要でないかが見えてこない。
痛み止めなんて必要なかったということに気づくことです。
大事なことはやっぱりその人の姿勢です。
思うことが一番の治療につながります。
医療はそれを補助することしかできません。
それ以上でもそれ以下でもない。
だからその気持ちがないと、どれだけ頑張っても無理です。
それを見ているのは本当に辛いです。
治療家側は自分が何とかできると思った瞬間から悲劇がはじまります。
患者さんの治る力を引き出すことができなければ逆効果になもなる。
治療が余計なお節介になるんですよね。
だから現代医療は患者をおいてけぼりにしてしまった訳です。
もちろんそれをわかっている方もいらっしゃいますが、エビデンス中心の考えでは到底それは叶いません。
その人の治る力を信じないで無理やり症状だけ変化させれば当然不具合が生じます。
本当に良い勉強をさせてもらいました。
患者さんにまた感謝です。