重陽の節句に
2022.09.09 05:55
9月9日、重陽の節句です。
それに因み、菊を飾り、菊をかたどったお菓子をいただきました。
数字の9は陽である奇数の最大値で、これが重なる日であることから、
古来9月9日はこれに乗じて、無病息災や不老長寿を祈ったようです。
菊酒や栗ご飯をいただいたり、また庭の菊の花に8日の夜に綿を被せておいて、9日の朝露を含んだ綿で体をぬぐい長寿を祈ったとのこと。
蜂のやさんの、この上生菓子は、その「着せ綿」をかたどったものです。
これは平安時代の書物にすでに記載があるそうで、朝露と聞くと、今とどれほど季節が違ったのかな、などと想像します。
皆さんは重陽の節句をご存知でしたか?
私がこれを知ったのは、ほんの5年ほど前の茶道の講座でです。この時重陽の節句の茶会も経験させていただきましたが、
日本にはこのような趣きある季節の行事があって、
どうか伝統が続いていきます様に、と思いました。
よく見ると、スーパーの生花コーナーにも、しっかりと「重陽の節句です」と書かれていて、今年は明日が中秋の名月であることも知らせていました。
子供の頃の四季とは違ったと感じることがある昨今ですが、季節ごとの日本の行事を大切にしたいですね。
さて、明日、お月見できるかなー。