2017 Mountainbike Japan National championships
マウンテンバイク全日本選手権。場所は去年と同じ富士見。登坂力に対して苦手意識があるので、今年はそれをいくらか修正して挑んだ。レースは日曜日、レースコースは金曜日から走った。東洋フレームが進めるクロモリとカーボンパイプの2種類を使ったハイブリッドフレーム。そのハイブリッドフレームが2タイプ出来上がり、1つは27.5インチ。そしてもう1つは29インチ。
27.5インチは勢和多気から、そして、29インチは全日本前の田沢湖から。このホイールサイズの違う二台を徹底的に乗り比べをしたかった。全日本をより良い結果にしたいという思いはもちろん、どちらのバイクの長所と短所を身体に思い込ませたかった。本来、この作業を田沢湖で行う予定だったが、豪雨でレース前日の試走がキャンセルになったのでしょうがなかった。
金曜日はライドタイムだけで2時間以上富士見のコースを走った。バイクを乗り換え、乗り換え、それぞれ煮詰めていく。29インチバイクの方は新しい感覚なのでそれの擦り合わせと、手持ちのタイヤのテストも行う。レース当日の天気の予報はどうなるかわからないので、天候によったタイヤチョイスの情報を頭や身体に覚えこませたかった。
もちろん、下りもそれなりに攻めるので、27.5インチ、29インチ、それぞれバイクコントロールのアプローチを少し変える。そんな中、リズムを崩し、コース脇の木に左肩をヒットさせ、少しハンドル周りを壊し、肩も壊し、意気消沈。左腕がうまく上がらなくなり、その後も数周走り、テストを終える。
レース前日の土曜日はコースのオフィシャルトレーニング。まずは東洋フレーム、プロトバイクを見に来られた方とパチリ。コースインするにあたり、心配した左肩は使える範囲。一応、1周目は27.5インチでバイクの動きを再確認。その後の試走2-4周回は全て29インチバイクで。27.5インチの次に29インチのハイブリッドフレームを作ったので、29インチバイクの方がフレームの完成度が高く、それに700cのホイールの振り回しが自分の感覚にしっくりきた。レースは29インチでいくとスタッフに伝え、前日の試走を終える。
レース当日。身体のキレはパッとしないと同時に天気もパッとせず、雨模様。タイヤ選択に迷うなと思いつつ、マッドの一線を越えればマッドタイヤ、それ以外なら今履いているタイヤでいいと思い、そのまま会場へ。他カテゴリーがレース中であったため、コースの状況やタイヤ選択、バイクの汚れ具合をチェック。メカニックのたくちゃんや石垣社長とも相談し、ドライタイヤのままでレースを走ることに。ただこの時、もっと空気圧を下げるチョイスをすればよかった。1.6barでスタートした。1.2ぐらいにすればよかった。
さて、コールアップされ、1列目でスタート。ペダルキャッチが遅れたけどまぁそこそこでスタートを切れた。調子がよく感じてたので踏んでいくもトップ6の集団についていけず。
ひらひらと周回を重ねる中で小坂選手と一緒に走らせてもらう。上りのペースを作ってもらった。ラスト3-4周あたりで自分でもびっくりするところでパンク。
自転車を押す区間があり、そこで自転車を押している時に足を滑らせ、持っていたバイクを一瞬地面に落とし、その落としたところが悪かったみたいでリアタイヤに穴が空き、シーラントが噴き出した。小坂選手と二人のパックでレースを進めている中、パンクした箇所はピットからすごく遠い。バイクに乗り、少し踏みやめた。レースが終わったという諦めモード。けど、よく考えれば、タイヤの中にシーラントがある。上り区間があと3分ほどあり、それが終わればあとは下り区間。リアタイヤがパンクしててもフロントタイヤがあればフロント荷重で下ればどうにかなる。シーラントがタイヤの中でパンクの穴を塞げるようにタイヤを回し続ければどうにかなるか。と、いうことを5秒ほどで考え終え、再度ペースアップ。ピットにたどり着くまでにリアタイヤの空気が0にならなければあとはコントロールできる自信があった。ビートを外すことだけはないように出来るだけ直線的に走り、タイヤのビートへの負荷を落とし、ピットを目指す。でも走っているとタイヤが低圧になってくればくるほど走りやすくて困った。明らかに速かった。このときに、自分のスタート時の空気圧の高さに気づく。なんとか小坂選手のギリ後ろのままコース半周を走り、ピットにたどり着く。空気圧は0.6Barまで減ってたみたい。走り続けてシーラントを回し続けた甲斐があった。
予備ホイールは重いホイールでしかもクリンチャー。まだ予備までのレース機材を揃えれてないのが悔やまれた。ホイールを交換し、再スタート。予備ホイールはクリンチャーなので1.7Barでっていうレース前のメカとの会話を思い出しつつ、パンクしてた0.6Barの走りやすさが忘れられず、1.7Barの制御しにくさに苦労した。前を走る小坂選手にもう一度追いつきたいなーと思いつつ走るも、交換したホイールの乗り心地の悪さに耐えられなくて、一番スピードの落ちる急勾配セクションで立ち止まり、リアタイヤの空気圧を下げる。また、この空気圧の下げる量を下げる前に走りながらずーっと考えていた。クリンチャーなので無理に下げることはできない。でも、そこそこ下げたい。結果、3秒バルブを押し続ける。感覚的には1.5Barちょい下だったはず。まだ少し硬かったけど、十分乗りやすくなり、ペースアップ。
残り2周ほどで小坂選手にまた追いつき、7位争い。そのあとはそのまま7位で最後まで、そしてゴール。
ドタバタとしたレースをしてしまった。結果も去年の6位より落としたものになった。しかし、走っている感覚や上りは去年よりかは良かった。ケイデンスが高すぎる部分が多かったので、その辺はもう少しパワーよりにふる必要があるし、29インチのバイクの乗り方で少し上手にいってなかった部分は修正をする。パンクは不運だったけど、レースに不運なんてものはなく、結果としてメカニックやチームとしてより一緒にレースをしたという雰囲気で終われたし、パンクで落とした順位も挽回でき、結果オーライ。パンクでより多くのものを勉強させてもらえた。前向きにレースを終えれたのもパンクがあったから。ありがとう、パンク。
心配していた左肩も最後まで動き続けてくれた。レース数日後、Sato先生に確認してもらうと、あと1cm外だったら肩の関節直撃でやばかったとのこと。クロスシーズンまで響く怪我になるとこだった。セーフ。それでも、いまの筋肉でカバーできてないとやばかったらしく、でかいでかいって最近言われる身体だけど、役立つじゃないか。昔の肩ならレース出来てなかったかもね。
でもやっぱり登坂。ケイデンスは悪くない。あともう少し綺麗に踏めないとね。結果はもちろん悔しいし、レースのトップ争いから常に離れた位置だった。もっとレースに絡んでいくようにします。
さて、次のレースは8/5にマレーシアでマウンテンバイクUCI2クラスです。国内でレースがしばらくないので、とりあえず海外。アジアのレースだし、不安はあるけど、まぁ命までは取られないだろうし、頑張ってきます。
では。