女性ホルモンとダイエット
「恋をすると女性は綺麗になる」
そんな言葉を聞いたことがあると思います。
実は、これにはちゃんとした理由があり、女性ホルモンが関係しています。
恋のお話の前に、女性ホルモンについて簡単にお話しておきましょう。
脳にある下垂体から分泌されているものに
「卵胞刺激ホルモン」「黄体化ホルモン」「プロラクチン」というものがあります。
「卵胞刺激ホルモン」は、卵巣に作用します。エストロゲンの分泌を促します。
「黄体化ホルモン」は、成熟した卵胞を刺激し、排卵を促します。
「プロラクチン」 こちらは、ここでは省略します。
卵巣から分泌されているものに
「卵胞ホルモン(エストロゲン)」「黄体ホルモン(プロゲステロン)」があります。
「エストロゲン」は、月経を起こさせる働きがあります。
又、排卵直前に最も分泌液を増やし、受精しやすくします。
「プロゲステロン」は、妊娠しやすくします。妊娠後には妊娠環境の維持をします。
脳の視床下部より「性腺刺激ホルモン放出ホルモン」が分泌され、脳下垂体を刺激します。
すると、卵胞刺激ホルモンと黄体化ホルモンが分泌されます。
これに刺激されて、エストロゲンとプロゲステロンが分泌されます。
結論を言うと・・・
「女性は恋をすると綺麗になる = 恋をすると「エストロゲン」の分泌量が増える」
ということです。
「エストロゲン」は、肌や髪にツヤやハリを出し、綺麗にします。
自律神経を安定させ、女性らしい体つきになり、女性独特の優しさが出てきます。
そして、男性の目を引きつけることになります。
それが排卵直前にたくさん分泌されます。
そして、妊娠しやすくするホルモン「プロゲステロン」。
このホルモンは、血糖値を下げる「インスリン」の働きを悪くします。
悪くなるので、膵臓は、更に頑張って、一生懸命インスリンを出そうとします。
そのため身体が不安定になります。
インスリンには脂肪分解を抑制する働きもあり、
その作用で身体に脂肪を溜め込んでしまいます。
そのため、排卵~次の月経の時期(プロゲステロンが増加する時期)は
ダイエットがなかなか思うように進みにくいことが多いのではないかと思います。
そんな時は、リラックスして、冷たい飲食を避け、身体を冷やさない工夫をしましょう。