「親子で音のふしぎ発見教室♪2022」
今年の音の教室も、延べ70名を超えるたくさんの親子さんが参加してくださいました!!
お父さんも一緒に参加してくださるご家庭も増えてきて、嬉しい限りです☆
子どもたちはもちろんのこと、実は大人の方が興味津々のケースも多く、一緒に楽しめるところが良いですね!!
すでに5年以上開催しているこの教室ですが、毎年進化していて、今年は2回講座にしました。毎年1回限りの教室にしていましたが、詰め込みすぎて子どもたちは疲れちゃうので、今回はアップライトピアノとグランドピアノを別々の講座にして開催しました!
そうすることで、2回目は振り返りもできて、とても良かったです♪
【アップライトピアノの教室の様子】
↑最後の写真は、電子ピアノの中身を見ている写真です!
【グランドピアノの教室の様子】
様子はこんな感じです♪
マスクをしているので表情がお伝えしきれないのがもったいないくらい、とてもみんなイイ顔していました!!
終わった後にはいつも親子で振り返りをして頂いているのですが、その中で質問も頂きましたので、こちらでご回答させて頂きます!
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Q1.昔はピアノの鍵盤は黒と白が逆転してたのに今の配色になったのはなぜ?
色々と諸説あるようですが、今の白の鍵盤が黒で、黒鍵が白だった理由は「白い部分は象牙を使っていたので、面積の少ない部分に使う方がコストダウンできる」「黒のほうが女性の手の白さを強調できる」「当時の素材上、少しでも鍵盤を軽くするため」などと言われているようです。その後逆転したのは、「白をたくさん使った方が見栄えがいい」「象牙でできた白鍵をたくさん使うことで財力を証明するため」「見た目がいい」「明るい印象のほうが好まれるようになった」など、時代が移り変わる中で、価値観や見方が変化したということのようです。明確な理由はまだ見つかっていないのが現状らしいです。
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Q2.鍵盤の木の種類はなんですか?
エゾ松やスプルースなど、響板と同じ素材みたいです!
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Q3.電子ピアノからアップライトピアノに移る必要性について
実際に見て頂きましたが、電子ピアノは構造がアップライトピアノとは違い、音の作られ方が違います。何を目的にするかで使い分けをして頂いたら良いかと想います。
譜読みや色んな音を楽しむため、色んな曲を楽しく弾くことが目的であれば電子ピアノで良いかと想います。ただ、音を作っていく、色付けしていく、豊かな音を奏でる、またはお子様に豊かな音を育ませたい、というような目的で使用していくのであれば、生のピアノ(アップライトやグランドピアノ)をお勧めします。詳しくお聴きになられたい場合はぜひご相談ください♪
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Q4.グランドピアノの鍵盤の奥側の赤の布は何ですか?
ダンパーレバークッションフェルトという名前で、ダンパー(弦の響きを止めている部品)に繋がる部品を突き上げる場所でした。ここが突き上げることで、弦からダンパーが離れ、響きが解放されるようです。
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Q5.ピンポン玉を入れて演奏した時に違和感はありますか?
違和感はめちゃくちゃあるようです。集中できなくて音が分からなくなる時があるそうです。
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Q6.ハンマーの中側の色はどうやって決まるのですか?
断定できませんが、メーカーが決めているのだと思われます。赤以外に紫やオリーブ色・黄色など色々な色があるようです!ピアノごとに確かめてみるのも楽しそうですね!
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Q7.弦を貼っている強さはどのくらいですか?
アップライトピアノの弦は1本あたり70㎏、1台あたり16tらしいです。一番大きいタイプのグランドピアノは、28tもの強さで引っ張っているそうですよ!
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Q8.なんで1~88の数字があるの?なぜ88本なの?
鍵盤は見えてない所はまっすぐではないので、はめ込む時に順番を間違ってしまうとはまりません。そのため、番号が振ってあります。
また88本なのは、人間の耳で音階として理解できる最大の音域だそうですよ。
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Q9.どうして声でもピアノの音が鳴ったのか?人の声も木で大きくなるのか?
声も音なので、その音が弦に届いて弦が震えたから、ピアノの音が鳴りました。「人の声も木で大きくなるのか?」は今度やってみたいですね!
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Q10.ピアノの鉄骨の数字は何なのか?
製造過程で必要だった番号と想われます。工場内、メーカー内で製品を識別するために統一されている番号なんだと想います。調律師さんでもわからなかったので、工場の人に聞いてみたいですね!
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質問は以上です。
教室の中ではもっともっとたくさんの「なんで?」を投げてくれて、それを1つ1つ実験したり体験したりしながら解決していきました!最初は緊張しておとなしかったお子さんも、クイズが始まると前のめりになり、その後はもう「我先に触るぞ!」という勢いで、生き生きした目に変わっていきます笑
また、この教室の中では演奏を聴く時間もあります。最初の頃は演奏者が4年生とか5年生とかだったので、とてもそれが良かったのですが、一緒にやっている演奏者も成長するので、今となっては高校生 笑
ちょっと大きくなりすぎて、大人が弾いてるのと同じ感じになってきましたが、知っている曲を弾くと、ノリノリで体を揺らす子もいて、楽しんでもらえてるかなって思っています。
(そのうち、小学生の演奏者さんも募集しようかなw)
会場では、この教室の学びにちなんで作られたオリジナル商品も販売していて、お家に帰ってからも振り返りが出来るようにしています。
中には自由研究のためのメモ取りや撮影を必死に行う子もいて、更に本物があるとまた違いますよね!
このように、ピアノや楽器の造りに様々な角度から五感で触れることで、大きな学びが遊びながら得られます。構造に興味を持つことで、また音楽へ取り組む時の幅が大きく広がります。また、親子というところにも意味があります。
親子で同じことを取り組むことで、子どもたちは同じ話題の同じ時間が共有できます。親が興味を持つことが一番子どもには影響するので、一緒に同じ学びをすることが効果絶大なのです!!
次回開催する時には更に教室も進化しているように、私たちも学びます。
次回もぜひお楽しみに♪