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骨格模型の与える影響力

2022.09.13 12:02

今日、セッションにお越しになった方から、

ご自身の背骨をひとつひとつ触ってもらい、
その背骨の位置感覚を確かめたいとのオーダーを頂いていた。

 ご自身の身体の位置感覚を、骨という存在を活用して正確に把握する。


 それも、身体調律スタジオUで行うセッションのひとつ。

そんなことをレポート的にSNSに、

骨格模型の写真(トップのやつ)と共にアップしたところ、

この骨格模型の写真をSNS上でご覧になった方から、

『肋骨って規則正しく並んでいると思っていたけど、案外不規則なのですね。
肩甲骨の羽の下部分は特に広いですね!』 

とのコメントを頂いた。

が、逆に私自身は大慌て。

実はこれ、

実際の人間の骨格・肋骨がこのようになっているのではなくて、
この模型の造りの問題なのです。


模型を成立する都合上、

肩甲骨を固定するためのネジ止めをするために第7肋骨に固定しているのでこのようになってしまってるのです。

ですので、
実際の生きている人間の第7肋骨と第8肋骨の間は、こんなには空いていませんし

そもそも言えば、

肩甲骨というものは、肋骨の上に浮いている存在なので、肋骨そのものももちろんですが、肩甲骨ももっと自由にうごく存在なのです。


 こういう骨格模型の与えるイメージが、

間違った身体イメージを生んでしまい、


その間違った脳の身体イメージが
結果的に間違った動きの現実を生んでしまう。

それが皆さんの身に起きている、身体のコリ感や痛みの正体なのです。

ちなみに、

私が愛用しております、もうひとつの骨格模型。
Ninja Anatomyさんの体幹部が動く骨格模型は、このあたりを考慮して、徹底的に動く骨格模型を製作してくれています。


※下の写真が、Ninja Anatomyさんの模型。身体調律スタジオUの大切な相棒のダイリキ君。

見比べてみると、最初の模型と全然違うと思います。

もちろん、目に見えない世界でもある骨の世界を身近に感じさせてくれるのは、骨格模型のおかげです。

ただ、
大切なことは骨格模型そのものではなくて、骨という存在は、
あなたの身を支え、そしてどんな動きでも再現してくれる自由な存在であることを、改めて意識していただけたら幸いです。

骨は、最高の芸術作品ですから。