請願4件が今年も不採択になりました
本日10時から開催された教育環境常任委員会において、請願(※)4件が「不採択とするもの」として否決されました。
(※)請願:憲法に定められた国民の権利のひとつで、地方自治法により議員の紹介が義務付けられていますが、必ず付議されることになっています。マツコが提出した陳情は、紹介議員は不要ですが、議会運営員会の判断により付議されるかが決まります。
松戸市教職員組合が毎年提出している「ゆきとどいた教育を推進するため」の請願4件です。
請願第1号は35人以下学級の実現、第2号は給食費の無償化に向けた一部補助、第3号は老朽化した学校施設の整備、第4号は出産・療養等休暇職員の代替配置対策を求めるものでした。
どれもこれも、かねてより課題となっていることです。第1号は、管理教育から個別最適な学びの環境への転換に必須だし、第2号はすでに世の中のトレンドです。第3号は、窓枠が落下し児童にけがを負わせた松戸市が取り組まない理由がないし、第4号は昨今広く知られることとなった教員不足に絡む待ったなしの課題なのです。
質疑、フリートーク、討論すべてにおいて、請願趣旨に異を唱える委員はいませんでした。中西委員から「誰が言ったかでなく、人として判断するべき」という趣旨の発言がありましたが、是々非々であれば、全会一致で採択されてしかるべき願意。
しかし、賛成4・反対4、可否同数につき委員長(伊東英一氏:公明党)判断ですべて否決されたのでした。
昨年、同様の請願に対し、保守系委員が反対の理由を述べずに不採択を主張したことを思えば、今回は、鈴木智明委員が会派(公明党)を代表して反対討論を述べたことは評価したいと思います。(もちろん反対理由に説得力はなく、傍聴席はザワザワでした)
昨年は、居合わせた公明党の岩瀬議員に無言反対の意図を問うたり、公明党本部に対し、党の趣旨と異なる判断をした松戸市議団の矛盾を問うたり、自分にできることをしたのですが、それが今年に効いたかな~(自画自賛)。党本部への電話で、共産党への恨みつらみを、電話代こちら負担で20分にわたり聞かされるという惨事に見舞われた甲斐があったってもんです。
冗談はさておき、結果は不採択となりましたが、平田委員の発言にあったとおり、同じ内容の要望であっても上げ続ける意義は大いにあると感じることができました。こうして声を上げ続けているうちに思いは広がり、他の地域で先に実現するなど実績が出始め、やがて機運が高まる手ごたえのようなものを感じたからです。
今回の件、近い将来、松戸市議会の総意として下した判断が「恥ずかしい」ものになると私は思っています。子育て支援がはりぼて政策であると認めるかのような自爆行為ですから。
そしてもう一つ。こうして何年も教職員組合の方にばかり声をあげさせている私たち保護者も「恥ずかしい」と反省すべきと思いました。
私たちに何ができるか。
みんなで考えていきたいです。
(竹内)