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第163話:ブラフマーが少年と牛を盗む(7):ものがたり『シュリーマド・バーガヴァタム』

2018.02.21 23:08

ヴァースデーヴァの姿で、

主クリシュナは一斉に

自身をいなくなった少年たちと牛と全く同じ数になりました。

それぞれの手足や杖、腕輪、

ラッパ、お弁当箱、様々な衣装や装飾品、

名前、年齢、姿、身振りや性格まで

全く同じ姿で拡張したのです。


このように主ご自身が拡張することで、

美しいクリシュナは

サマグラ・ジャガッド・ヴィシュヌマヤン「主ヴィシュヌは全体に遍く行き渡る」

という見解を証明しました。


まるで彼らそのもののように

すべての牛や牛飼いの少年たちとして

ご自身を拡張させてみせた主は、

同時に彼らのリーダーとしても現れて、

主の父、ナンダ・マハラージャの地であるヴラジャブーミに、

まるでいつものように

楽しんでいるようにしながら戻りました。


...マハーラージャ・パリークシットよ。

様々な牛や牛飼いの少年たちに

ご自身を分身させたクリシュナは、様々な牛小屋にそれぞれの牛として、様々な家庭にそれぞれの子どもとして入っていきました。



…つづく

(10巻13章19-21節)