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kojinkai

社会が弱い子の特徴。

2022.09.15 01:00

社会が弱い子の特徴ですが、

これは私の話も

しなければなりません。笑

なぜなら、わたしは全教科のうち

社会が最も苦手だったからです。


ところで、点数の取り方って

知っていますか?


基本的な事柄を一切落とさなければ

8割台はかたいんですよ。

私は当時から、難しいことは

片っ端からすっとばしてやるタイプで、

ある意味要領よくコンスタントに

全教科点を取りに行くスタイルで

やっていましたし、高校序盤まで

そのスタンスは変えたことありません。


要領いいタイプだったんですよね。

努力は嫌いだけど、できないのは嫌。

だから、ある程度点が手堅くとれる

問題のみきちんと押さえる。

そんな感じでした。


点を取れない子は、

分からない問題に謎に

時間をかけたがります。

勉強してるポーズをしながら

思考停止しているだけ。

みてて無駄だなあといつも

思っています。今でも。

直接あんまり言いませんが、

「その時間意味あんの?」と

言われたことがある子も

いると思います。



と、そんな私が最も苦手だったのが

社会なのです。


社会を解くには、知識以上に

深い意味理解が必須で、

なぜそうなのかを具に確かめながら

読み進める頭がないと

ほぼ点数が伸びきりません。


分からないなら覚えて仕舞えばいい。

この発想が、社会に必要な思考を

殺していたことに、教えながら

気付いてゆきました。



たとえば、このまえ中2の子が

山の斜面で果物栽培が盛んな

地形を扇状地と答えてましたが、

「そもそも、扇状地って

なんで果物栽培に向いてるの?」

ってことにはやはり目もくれておらず、

それを調べることもせず、

単に、果物→扇状地と連動させ、

意味記憶ではなく記号的な記憶で

無理矢理処理ってたのですね。


また別の子は「水捌けがいいから」と

答えてましたが、では、

「なぜ水捌けがいいと果物栽培に

向くのか?」ということには

目もくれていませんでした。

分かっていないのに、分かったことにして

解釈を中断しているのです。



このようなケースから、

社会ができる子やできない子には

いくつかの類型があるように

思われます。


一つは、とんでもない良質な

記憶力で、網羅的に知識を

つけているだけのタイプ。

(ただ、意味はあんまわかってないから

後に成績が伸び悩む可能性有)

一つは、きちんと意味記憶を

重視して理由を突き詰めるタイプ。

(これが最強)

一つは、覚える力に乏しく、

思考もしていないタイプ。


覚える力は劣るけど、

意味を理解しようとする子は

ほとんどいませんね。

やっぱある程度の関心と

暗記力は必要ですが、

それでも、きちんと論理的に

身につけた知識は抜け難い。

そして、覚える力が強い子は

論理的なのです。



ところで、どれだけ意味記憶を

重視してやれてる子がいるか?

私の体感としては、10人いても

1人いるかどうかって感じです。

それだけ、社会科は、単純暗記力に

支えられている教科と錯覚され、

考えてて楽しいっていう

思考の切り口を持てている子は少ない。



これが、うちが小学社会科を重視している

最も根本的な理由です。


理科なんかは、意味わかってないと

基本ミスるのですが、社会は

意味わかってなくても記号的な

記憶だけでもなんとか

やり抜けてしまう問題が多くて

錯覚しやすいんですよね。


で、間違った認識のまま

それがスタイルとして

定着してしまう。

これが一番危険なのです!



社会科の対策として、問題解いてないと

不安って子もいますが、実際問題演習は

そんなにたくさんいらないというか、

それよりもまずきちんとテキストや

資料を読んで、意味がわかってない

ものがないかを判別して、

これ、なんでなんだろうな?と

調べてみる感覚が絶対いるんです。

まずそっちが先。


インプットを疎かにし、

理解できた感覚を疎かにし、

問題集の暗記ゲームに興じている

間違った学習者たちを正す、

それが、中途入塾の子たち相手に

どれだけ難しいことか。



長きにわたる悪習慣ほど

正すのは難しい。

鉄は熱いうちに打てという

ことわざがありますが、

それはまさに社会科のために

ある言葉なのかなとすら

思うことがあります。