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みーちゃん

めぐるひとつぶ

2018.02.22 09:24

冬がきて、春がくる。

四季の輪のなかでぐるぐる巡る、

流れの中の、

ひとつぶ。


浮いたり、沈んだり、

止まったり、飛ばされたり。

ただただ流れてゆく、

自然のリズムに身を任せ、

たゆたうことができたとき、

どこか安心する。


毎日がほんの少しずつ違って、

気づけばすっかり変わっているのに、

また巡ってきては繰り返す、

四季というリズム。


昨年の秋くらいから、

漆屋農場に通うようになって。

小田原へ40kmほどの距離なのに、

わたしの住むところより、

暮らしと山が近くて、

開発がゆっくりで、

どこか懐かしい感じがする。


その日の作業の相手は、

玉ねぎだったり、みかんだったり、

梅の木だったり、切干大根だったり。

今週は剪定した枝を燃やして、

ごうごうと燃える火を堪能させてもらった。


植物とのやり取りもおもしろいけれど、

火とのやり取りも、ほんとうにおもしろい。

風の向きと、火の動きと大きさと。

全身で感じながら、次々とくべていく。


火が大きくて、熱すぎて近づけないから、

真ん中に落ちるように、遠くから木を投げ込む。

小枝のついた木は自然のカタチのままだから、

うまい具合に風が通って、火があがり、

あっという間に燃えていく。


小山くらいあった木々が、

数時間で真っ白な灰になって、

小さくなった。

そういうのを見続けていると、

感情を越えた部分にある、

自然の摂理に少しだけ触れたように、

そうだよな~、と、

言葉にし切れないものを納得してしまう。


わたしのちいさな畑ではできないことが、

ここに行くと自然と叶えられていく。

果樹とのつき合いだったり、

農のある暮らしだったり、

規格外でおもしろい人たちとの交流だったり。

ありがたい。


ちいさな畑と言えば、

去年出会った、

「畑仕事の十二カ月」という本。

農事暦や農書をもとに書かれた、

おバカなわたしにもわかりやすい本で。

めぐる四季とともに畑仕事をしていく、

感性と時期の目安などが書かれている。

今年はそれを読みながら、

ひと月ひと月、畑仕事をしてみたいな、と。


すべては変わりゆく気がするけれど、

日本の繊細で複雑で美しい、

あの四季があるかぎり、

季節の移り変わりを感じる心は、

続いていくような気がする。


そういえば来週は、

広田千悦子さんの、季節のしつらい教室。

偶然、桶やさんで知り合って、

季節の祈りを、

わたしも感じてみたくなったのでした。

◎花と暦

https://www.daiichi-engei.co.jp/ec/CSfDaiDocViewPage_001.jsp?DOC_NO=HNAKOYOMI_001


母から譲り受けて、

眠ってしまっている着物たち。

それとともに、

祈りを味わう時間が、

ちょっぴりでも持てたら、

なんか素敵だよなー。


インドで教えてもらった、

祈りのある暮らし。

日本では、

自然と四季のひとつぶになって、

自分の中で根付かせたいな。

なーんて。

妄想も、めぐる。