『W旦那＋(プラス)』第146話 三代目妄想劇場

臣はリビングのソファーに座りジャンバーも脱がず、隆臣を抱きしめている。

臣「あったかい湯たんぽ抱いてるみたい」

隆臣「パーパ…」

隆臣は眠そうに目を擦る。

臣「目、擦っちゃばい菌が入るぞ」

隆臣「はぁい…」

臣は、隆臣の長いまつ毛と、大きな二重の目を繁々と眺めている。

臣「俺そっくりだな、ボーズ」

隆二「ボーズって言うな！ベイビーちゃんだろ！」

隆二はそう言って笑いながらリビングに入ってきた。

臣「……」

隆二「インフル流行ってるから、先に手を洗おう！たっくんおいで！」

臣の腕から隆臣を受け取り、キッチンへ連れて行く。

臣「あ…湯たんぽ盗られた」

隆二「ん？湯たんぽ？おかしな事言ってないで臣も手洗いとうがいして、着替え済ませておいでよ」

臣「ん…」

隆二に言われた通りに部屋着に着替えて戻ってきた臣に、

「ほいっ！湯たんぽ見ててね」と、隆臣を預ける。

「湯たんぽって言った…」

臣がぽつんと呟いた。

End