CROWN HYBRID|クラウンの伝統と新たな進化が融合
新型モデル発表も今も色褪せない魅力
トヨタブランド初となる対後方歩行者サポートブレーキが採用されたFR(後輪駆動)の15代目クラウン。今年、FF(前輪駆動)の新型クラウンが発表されたばかりだが、この15代目クラウンは中古車市場でまだバリバリの現役。根強い人気を保ち続けている。
外観は、以前の骨太なCピラーが特徴な4ドアセダンから、クラウン初となる6ライトウィンドウの採用による伸びやかなルーフラインをもつ流麗なサイドシルエットが特徴的。内装は、適度に囲まれたコクピットと開放感を両立させ、運転に集中できる居心地の良い空間となっている。
パワーユニットは2タイプ。2・5Lハイブリッドモデルには高い熱効率と高出力を両立したTNGAエンジン、2・5Lダイナミックフォースエンジンを搭載したハイブリッドシステムを採用。3・5Lモデルにはマルチステージハイブリッドシステムをトヨタブランドで初採用している。ハイブリッドシステムに有段ギヤを組み合わせたこの機構は、V型6気筒3・5Lエンジンと走行用モーター両方の出力を制御し、低速から力強い駆動力を生み出す。
安全面では、先進の運転支援システムを第2世代へと進化させたトヨタセーフティセンスを全車に標準装備。当時のさまざまな新機能が追加され、その魅力は今も色褪せていない。
▼トヨタ・クラウンハイブリッド RSアドバンス SPECIFICATION
全長×全幅×全高:4910×1800×1455㎜
車両重量:1770㎏
ホイールベース:2920㎜
エンジン種類:直列4気筒+モーター
総排気量:2487㏄
最高出力:184ps(135kW)/6000rpm
最大トルク:22.5kgf・m(221N・m)/3800~5400rpm
WLTCモード燃費:20km/L
サスペンション前:マルチリンク式コイルスプリング
サスペンション後:マルチリンク式コイルスプリング
ブレーキ前:ベンチレーテッドディスク
ブレーキ後:ベンチレーテッドディスク
タイヤサイズ:225/45R18
乗車定員:5名
▼クラウンハイブリッド(現行モデル)
相場価格
H30~R3年
425~638万円
(Mj-net調べ 2022年9月10日現在)
タマ数は決して多くはないが、概ね高年式ゆえ低走行&コンディション良好のモノが揃う。相場はかなり高値を維持し続けている。
▼クラウンハイブリッド 変遷
H20年5月 13代目クラウンに「クラウンハイブリッド」が新設定
H25年1月 14代目にフルモデルチェンジ
H30年6月 15代目にフルモデルチェンジ
R1年7月 特別仕様車として「Sエレガントスタイル」、「S Fourエレガントスタイル」を 発売
R1年10月 特別仕様車「Sスポーツスタイル」を発売
R2年4月 一部改良並びに特別仕様車を発売
▼INTERIOR
スポーティさが強調されたインパネまわり
これまでのアダルトなイメージから様変わりしたインパネデザインは上質感を追求しながらもスポーティテイストを強調。
▼ENGINE
ハイブリッドならではの低燃費も大きな魅力
もちろん燃費性能も大きな魅力。2.5Lモデル(FF)は20km/L(WLTCモード)を誇り、低燃費と力強い走りを兼ね備えている。
▼UTILITY
ゴルフバック4個を積載可能トランクは十分な容量確保
歴代のクラウンと同様、トランクスペースは十分な容量を確保されており、ゴルフバックを4個積載可能。
▼RUNNING
上質さはそのままにスポーティな走りを強調
クラウンならではの上質な走りはそのままに、従来のモデルより走りのスポーティさを求めた15代目。ハイブリッドならではの力強さも。
▼EXTERIOR
若年層も魅力を感じるスポーティな佇まい
落ち着いた雰囲気の高級サルーンというのがかつてのクラウンのイメージだったが、このモデルは高級サルーンとしての落ち着きと躍動感のあるスポーティなテイストを融合。若年層にも受け入れられるルックスへと変わった。大開口のフロントグリルでもインパクトを残す。