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レシチン

2022.09.22 06:00

レシチン」は体内で細胞の細胞膜を作る主要成分で、リン脂質という脂質の一種です。


私たちの体内に存在するリン脂質としては最も多く、ホスファチジルコリンと呼ばれたりもしています。


約60兆個ある細胞全ての細胞膜に含まれていますが、

血液、骨髄、心臓、肺、肝臓、胃腸などの主要な細胞組織に多く

中でも脳や神経組織には特に多く存在しています。


脳に存在する「レシチン」は約30%あり、その数は約140億個にもなると言われています。


レシチン」の構成成分の一つである「コリン」は、

体内に吸収されると脳まで届き、

脳内の神経伝達物質である「アセチルコリン」を作る材料となります。


レシチン」は脳にある血液脳関門を通り抜ける事が出来る成分なので、

脳細胞に到達する事が出来るのです。


脳細胞に到達した「レシチン」は、

記憶や認識の機能

筋肉の動きのコントロール等の様々な生化学的な働きのサポートをしているのです。


副交感神経に刺激を伝え記憶力や学習能力を向上させて、

認知症やアルツハイマーの予防に役立っているとされています。


この様に脳細胞の活動を支えている事から「レシチン」は

脳の栄養素」とも呼ばれたりしています。


また、「レシチン」には水と油の両方に馴染む性質があります。


この特徴によって、

細胞内の老廃物を血液に溶かして排出したり

栄養素を細胞内に取り込んだり

血管壁に付着したコレステロールを溶けやすくしたりといった働きがあります。


レシチン」の油と水を混ぜ合わせる乳化作用は、脂質の代謝を活性化させるので、


動脈硬化の予防、

脂質異常症の改善、

肝機能の向上、

ダイエットにも役立つと考えられています。


レシチン」は、

大豆レシチン」と「卵黄レシチン」の2つに大きく分けることが出来ます。


どちらも同じレシチンなので、

作用や効果に大きな違いは無く、目的毎に使い分けされています。


【大豆レシチン】

血液中に長時間留まる事が出来る。

動脈硬化、脳卒中、脂質異常症、心臓病などへの予防、ダイエットに優れている。


【卵黄レシチン】

大豆レシチンより神経系に関与する成分が豊富。脳機能改善に優れている。


レシチン」は、大豆と卵黄に多く含まれていますが、

その他にも、


銀杏

ウニ

ウナギ

レバー

精白米

などにも含まれています。


日常的に「レシチン」を摂り入れ摂取する事で、


認知症やアルツハイマーの予防、

学習能力や記憶力の維持、

睡眠や脂質の代謝、

肝臓の保護 に是非役立ててみてはいかがでしょうか。