【コピーライティング参考記事】スーパーバズを起こしたオリンピック観戦記にはビジネスにも通じる原理原則が含まれている
世界はコトバでできている
人の心を動かすコピーライティング
思わず「おぉ!」と漏れてしまうコトバ。
気づけば前のめりになって見入り、
期待通りの結果になれば大声を出してガッツポーズそしてみたり、
思いがけない結果になってしまったら「あーぁ……」と仰け反ってしまったり。
メダルを獲得しての嬉し涙があり、
わずかに届かなかったメダルに涙をしたり。
血が繋がってるわけでも一緒の時間や場所を過ごしたことも無い赤の他人なのに、
その赤の他人である選手たちの一挙手一投足に勇気をもらったり、思わず涙をこぼしたりと、
オリンピックには様々に感情を揺り動かされる物語で溢れていますよね!
今回、そんなオリンピックの観戦記の中で、
メチャクチャ秀逸な記事をアップされてある方がいらっしゃったのでシェアをさせていただきます。
コピーライティングやコラムの執筆など文章を書くことを仕事としている私が見ても非常に参考になる記事で、
この方は普段コピーライティングやコラムの執筆など、
普段文章を作成される仕事に携わられてある方ではないかと感じました。
そしてこの記事には企業や商品、サービスに対して共感や愛着を生み出すことで、
集客アップや売上アップにつながる原理原則があると感じたのと、
『やっぱり人の心はコトバにより動かされるんだ!』
と感じるところもあり、
情報発信やコピーライティングの参考になろと思って、
今回気づいたことをまとめてみました。
テレビで見えている部分だけが
大きな感動を呼ぶわけでは無い
古川 英潤さんという方がフェイスブックで書かれたカーリングの観戦記。
この方はおそらく有名人でもなんでもなく一般の方でいらっしゃると思うのですが、
フェイスブックの通常の記事には少ない時には「いいね」の数が25人で、
多い時でも100人弱でした。
ところがこのカーリングの記事に関してはナント!
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というスーパーバズを起こした記事を書かれていたのです。
カーリングという競技の面白いところは、
カメラが競技者の近くまで行って選手同士の会話を聞き取ることができ、
そこから選手の人となりを垣間見たり、
今回は日本選手の女子チームが試合の合間に食べるおやつタイムの会話が話題にもなって、
様々なメディアに取り上げられていたということも相まってではあるでしょうが、
古川さんの記事がスーパーバズを起こしたのは、
普段の放送の中で見ることができる部分ではなく、
カーリング日本代表女子チームの躍進をもたらしている裏側を伝えてくださったからに他ならないと思うのです。
前記の通り目に見える部分での感動のチカラもオリンピックには十分にあるのですが、
競技をする姿からは分からないこのステージに立つまでの道のりや、
今まさに戦っている現地での競技外の練習や準備のことなどは、
このような記事で無い限り知り得ない情報であるということ、
さらにその情報が献身的にチームを支える本橋さんというサブメンバーの記事で、
残念ながら今回のオリンピックでは彼女の競技する姿は見られないものの、
テレビに映ってる選手と同様に、あるいはそれ以上に勝負のための準備をして戦っている姿を伝えてくださったことが、
知らないことを知り得たことと影の献身的な努力のストーリーに感動を覚え、
数多くの「いいね」や「シェア」を生み出したのだと思います。
そして私がこの記事を見て気づいたビジネスにも通じる、
企業や商品、サービスに対して共感や愛着を生み出すための原理原則というのはどのようなものかというと、
『商品やサービスが生み出されるまでのストーリーをキチンと伝えられるかが重要』
ということなのです。
どういうことかというと、
各社技術を磨いて知恵を絞り新しい商品やサービスを生み出し提供していると思うのですが、
出来上がった商品やサービスの表面的な部分である、
従来品や他社製品との比較でのスペックやスキルばかりをコピーにして伝えたとしても、
一部のマニアな人には理解をしてもらえるかもしれませんが、
スーパーバズな口コミを起こせるほどのスペックやスキルは、
今まで世の中に無かったような誰もが求めてやまなかったものでも無い限り起こりえないことでしょう。
それよりも、その商品やサービスを利用することでどのように変化できるのか、
例えば不安や悩みを抱いている方の今の状態をどのように改善できるのかといったことをコピーにして伝える方が、
従来品や他社製品との比較によるスペックやスキルを伝えるよりコピーよりも今の不安や悩みを改善したい方々にとっては、
興味を持ってくださる確率が上がるコピーになるのではないでしょうか。
さらに、スペックやスキルに関する独自性よりも、
なぜその商品やサービスを提供しようと思ったのかという見えない部分、
その商品やサービスを提供する企業や人ならではの商品化やサービス化への思いや、
商品化やサービス化までの試行錯誤のストーリーなどを伝えるコピーの方が、
選んでくださる確率は格段に上がるコピーになると思うのです。
なぜならスペックやスキルは表に見えるだけに真似をされやすく、
すぐに同じようなスペックやスキルを使った商品やサービスは出て来る可能性が高いのですが、
今提供している商品やサービスをなぜ商品・サービス化しようかと思ったかや、
それが商品・サービス化されるまでのストーリーは他社には真似することができないのでオリジナリティを打ち出しやすく、
『だから商品化やサービス化されたのか!』
という納得感を抱かせるストーリーをコピーとして伝えることができれば、
そう感じた方は間違いなくその商品やサービスを利用してくださるお客様となることでしょう。
目に見える部分を磨くことも大切なことですが、
自社の商品やサービスに対する共感や愛着の種を見つけ育てていくという、
差別化は商品やサービスのスペックやスキルという『成果』に重点を置かず、
それが形作られるまでの『過程』に重点を置いて情報発信を行うことで、
お客様に選ばれる商品やサービスに育てていくことができるはずです。
平昌オリンピックもいよいよあと2日で終わります。
感動を与えてくれた選手同様に我々も、
クライアントさんに感動していただけるほどの仕事を、
成果をあげてまいりましょう!