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第165話:ブラフマーが少年と牛を盗む(9):ものがたり『シュリーマド・バーガヴァタム』

2018.02.23 23:37

ずいぶん前から、

ゴーピーたちはクリシュナに母性愛を持っていました。

とりわけ、クリシュナへの愛情は

自分の息子への愛情よりも優っていました。


その愛情の表れから、

ゴーピーたちはクリシュナと自分の息子は違う、

とわかっていたものの、

この時ばかりは、その違いが消えてしまいました。


牛飼いの男性や女性などのヴラジャの住民たちは、

前から自身の子供以上に

クリシュナに愛着を感じていたのですが、

この一年間は、自分の子供への愛着が増し続けました。


なぜなら、

まさにクリシュナが子供になっているからです。


彼らの子供となったクリシュナへの愛情は、

とどまることを知りません。


クリシュナを愛するように、

毎日子供への新しい愛が、

彼女たちに芽生えました。


このように、主シュリー・クリシュナは、

自ら、牛飼いの少年たち、子牛たちになり、

自身により自身を維持しました。


こうして主は主のリーラを

ヴリンダーヴァナと森の両方で続けたのです。




…つづく

(10巻13章25-27節)