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「宇田川源流」【日本万歳!】 浅草で「人力車」が人気な理由

2022.09.18 22:00

「宇田川源流」【日本万歳!】 浅草で「人力車」が人気な理由


 毎週月曜日は「日本万歳!」をお届けしている。日本人の素晴らしい所や、日本人の興味深い所で、その内容が報道されている記事をご紹介し、その中身を検証して、日本人の「何が」称賛されているのか、日本人のどのようなところが人気なのかということを解明して、その内容を皆さんに紹介するということを行っている。その内容の多くは日本人の国民性であったり日本人の生活習慣の中にその根源の部分があって、その内容が表れただけであるということが見えてきているのではないか。つまり、日本人の長年土あってきた国民性や無意識など、様々なところである日本人ならではの内容。ある意味で「日本人のDNA」というようなものであり、その内容は我々日本人は皆持っているというところではないか。

最近は、安倍元首相の国葬を廻り、あまりにも日本人的な魂が少なくなったような報道ばかりであり、墓を暴いて喜んでいる某外国人のような人々が報道されているが、それを主に報道している人々を含めて、まったく、日本人の内容が見えていないということになるのではないだろうか。そのような「日本人にあるまじき行為」を、恥ずかしいとか、おかしいと思う。そこまで強く思わなくても何か違和感を感じるということが、日本人の魂そのものではないかと思う。

昔、日本料理の権威の人と、外国に行き、「ここの料理はおいしいですか」と聞いたところ「まずいと感じること、日本の料理ところなると感じることが、日本の文化そのものなんではないでしょうか」ということがある。ある意味で「文化」とは「他との違いを感じること」であり、その違和感そのものが、自分の文化であり、精神性であり、国民性であるということが言えるのではないか。そのような内容が見えているからこそ、日本は素晴らしいのである。

さて、全く話は変わるが、コロナウイルスが終息の兆しを見せて、外国人観光客が入ってくるようになった。東京では、様々な意味で「外国人」を多く見えるようになった。さすがに私も国粋主義ではないので、日本人を好きで入ってくる外国人に敵意はない。はっきり言って円安の日本において、おおくの金を落としてもらいたいと思っている所であるが、そのようなときに日本のすばらしさが最も良く表れるのではないか。

浅草で「車夫4人組」が人気

 「ここのたい焼き、おいしいんですよ!」。東京都台東区・浅草で、黒塗りの人力車を引く車夫がおすすめの店を紹介すると、乗客が目を輝かせた。

 多くの外国人観光客が訪れていた都内屈指の観光名所だが、コロナ禍の影響は色濃く残り、仲見世商店街に外国人の姿は少ない。そんな中、観光客を乗せて生き生きと走り回る人力車の姿が、街に活気を与えている。

 2020年4月、最初の緊急事態宣言が発令されると、浅草の大手人力車運行会社「東京力車」でも、前年には毎月4500人ほどいた乗客がゼロの日が続いた。

 その後もコロナの勢いは収まることなく、約50人の車夫たちは途方に暮れていたが、ファンからのメッセージが心の支えになった。「人力車に乗ったことで、窮屈な生活で沈んだ気持ちが晴れた」。届いた手紙は、一通一通が宝物になった。

 最近は外国人ではなく、日本人の客足が戻ってきた。海外に行けないため、国内旅行の需要が伸びたことも要因とみられるが、新たな「アイドル」たちが注目されたことも大きい。

 会社では以前から、浅草の劇場などで歌や踊りを披露する車夫を、オーディションで選んでいたが、現在ステージに立つ4人組をお目当てに、多くの人が浅草を訪れるようになっている。

 メンバーの渡辺善央さん(26)は「僕たちを育ててくれた、浅草の街と一緒に困難を乗り越えていきたい」と力を込める。

 現在の乗客数は、コロナ禍前よりも多くなってきているという。

 コロナ禍を乗り越え、さらに充実した「おもてなし」の精神で、今日も乗客の笑顔を運ぶ。(写真と文 青木瞭、いずれも6月14日~8月31日、台東区で)

2022年09月04日 14時26分 読売新聞

https://news.nifty.com/article/economy/economyall/12213-1849419/

 浅草は、浅草寺とその門前商店街である「仲見世商店街」を中心にした門前町である。都内最古の寺で、正式には金龍山浅草寺と号する。聖観世音菩薩を本尊とすることから、浅草観音として知られている。『浅草寺縁起』等にみえる伝承によると、隅田川(当時は宮戸川と言っていた)で漁をしていた三人が、輝く仏像を引き上げ、それを祀ったことに始まるとされる。平安時代初期の天安元年(857年。天長5年(828年)とも)、延暦寺の僧・円仁(慈覚大師)が来寺して「お前立ち」(秘仏の代わりに人々が拝むための像)の観音像を造ったという。これらを機に浅草寺では勝海を開基、円仁を中興開山と称している。

周辺には浅草神社や五重塔、伝法院などもありまた昭和になって「花やしき」などの遊園地【日本最古】もある。その他飲食店なども充実しており、また、浅草演芸場などの娯楽の場としても有名である。東京都内のきっての観光スポットであり、ここを案内すれば、東京では基本的には外国人の観光には最も有効であろう。

さて、この浅草を刊行するのには、歩くのもよいが、かなり広域になるので「人力車」が有効である。

コロナウイルス禍で観光客が激減、特に外国人観光客が無くなった観光地は、様々な意味で「死んだ」町になってしまい、私が先日行ったところで、かなりの店が閉店に追い込まれていたり、休んでいたりというような感じになっている。そのために、その浅草を「元気にする」ということが重要なのである。

この日本の素晴らしい所は「一つの企業が元気になって、または知恵を使って、地域全体を盛り上げよう」というところではないか。

メンバーの渡辺善央さん(26)は「僕たちを育ててくれた、浅草の街と一緒に困難を乗り越えていきたい」と力を込める。<上記より抜粋>

つまり、「人力車の商売」を何とかするのではなく、浅草そのものを大きくするということになる「公に奉じる」という言葉があるが、一部の人々は、この言葉に抵抗する。しかし、実際に「地域」がなければ、個人がうまくゆかず、国家がなければ地域がうまうゆかない。そのことをわかっているから個人は地域のために、頑張るのであり、自分のためにだけに頑張るのではない。そのような魂や国民性が、日本のすばらしさではないか

そして、そのように頑張る若者を讃える文化がある。

会社では以前から、浅草の劇場などで歌や踊りを披露する車夫を、オーディションで選んでいたが、現在ステージに立つ4人組をお目当てに、多くの人が浅草を訪れるようになっている。<上記より抜粋>

まさに「お目当て」かもしれないが、しかし、それが強いてはそれが浅草全体の盛り上がりになるのである。そのような「公に奉じる」関学が、日本のすばらしさの一つであろう。