天皇陛下のお言葉|日商『創立百周年記念式典』
【日本・経済報道】 天皇陛下(庚子)は、皇紀二六八二(令和四)年に東京国際フォーラムにて開催された『日本商工会議所 創立百周年記念式典』へ御臨席なされた。皇室としては初。
天皇陛下はお言葉をお述べになられた。
「日本商工会議所の創立百周年記念式典に、全国の商工会議所の皆さんと共に出席できる事を嬉しく思います。日本商工会議所は、大正十一年、全国の商工業者を代表して、我が国の経済全体を俯瞰した活動を行う事を目的に、常設の商業会議所連合会として創立されました。
それ以来、全国の商工会議所の意見が様々な場に反映される様になり、また、商工業者の海外進出や人材育成の支援等、我が国の商工業の振興に寄与する事業活動が行われる様になった事は、誠に意義深い事と思います。
今日では、五百十五の商工会議所及び約百二十三万の会員を擁する組織に成長し、全国の経営指導員による中小企業の経営支援や検定試験等を通じた産業人材の育成、活力溢れる街づくりの為の取組み等、中小企業の振興や地域経済社会の活性化に大きく貢献する多様な事業活動を行われている事を喜ばしく思います。
また近年では、東日本大震災で被災された事業者への復興支援や新型コロナウイルス感染症の影響を受ける事業者への支援等にも取組まれていると聞きます。
こうした日本商工会議所並びに全国の商工会議所関係者の長年に亘る尽力と弛み無い努力に、深く敬意を表します。
今後とも各地の商工会議所が、地域総合経済団体として幅広い活動を行われると共に、日本商工会議所が、全国の商工会議所のネットワークを活用して『地域と共に、未来を創る』の理念の下、中小企業と地域経済社会の活性化、延いては我が国の経済の成長・発展に力を尽くされる事を希望し、式典に寄せる言葉と致します。」