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ZIPANG-6 TOKIO 2020 『ゆく春や鳥なき魚の目は泪』【東京都足立区】9月23日(金・祝)、安養院にて、「キングオブ銭湯」と親しまれた大黒湯の唐破風移築「完成披露の日」ご案内。

2022.09.19 08:05


ありし日の大黒湯

営業中の大黒湯 外観


脱衣場の格天井。104枚の花鳥風月の絵が描かれていた


銭湯十八番 浴室壁面に富士山の絵

昭和20年代、和が家の五右衛門風呂が嫌で町内の銭湯によく通った、やはり壁画は富士山だった。中央に大きな風呂があり、写真のように壁画の下はモザイクタイルの浴槽が2つあった。
ひとつは薬草湯でもう一つは当時「電気風呂」といって足を入れただけでビリビリきて
動くことも出来なかった…中に入っていたお爺さんがへっぴり腰の姿を見て笑いながら
『小僧、30年早いわい!』


かって銭湯の大煙突は、下町のランドマークだった・・・

惜しまれながら昨年閉店した「キングオブ銭湯」と呼ばれた大黒湯。



唐破風屋根が移築保存された安養院の正面玄関



唐破風には新しい格天井が造られ、地元イラストレーターらによる絵が奉納されている。




安養院境内には東北「奥の細道」に旅立つ松尾芭蕉句碑が建立されています。

 

『ゆく春や鳥なき魚の目は泪』



芭蕉と足立


            葛飾北斎 富嶽三十六景「深川万年橋下」


         歌川広重 名所江戸百景「隅田川水神の森真崎」


伊賀市 俳聖殿 芭蕉像

俳聖殿内に安置されている等身大の伊賀焼の芭蕉座像。命日の10月12日の芭蕉祭で公開されます。


山形市 宝珠山立石寺(山寺)せみ塚

「閑さや 岩にしみ入る 蝉の声」松尾芭蕉


松尾芭蕉と友人の谷木因像

大垣で「蛤のふたみにわかれ行秋ぞ」と詠み、「奥の細道」をむすんでいます。



江戸時代の俳人・松尾芭蕉は元禄2年(1689年)、深川の芭蕉庵から隅田川を船でのぼり、宿場町の千住から仲間たちに見送られ「行春や鳥啼魚(とりなきうお)の目は泪」と詠み、東北への旅に出立しました。それより約5か月にわたる2,400kmの旅は、大垣で「蛤のふたみにわかれ行秋ぞ」と詠み、「奥の細道」をむすんでいます。


2019年度は、この旅立ちから330年目の節目にあたることから、「奥の細道」ブームを全国にわき起こし、奥の細道ゆかりの地へ多くの人々が訪れました。足立区も各地の地域活性化への貢献を目指すことを目的に「奥の細道紀行330年記念事業」を実施しました。


唐破風屋根移築「完成披露の日」

令和3年6月30日、「キングオブ銭湯」と呼ばれ全国的にも有名だった大黒湯(足立区千住寿町)が閉店しました。


千住の古刹「安養院」の住職の英断と交渉により、大黒湯の顔であった唐破風屋根が安養院に移築保存されました。

唐破風下の鳳凰と大黒天


9月23日(金・祝)の「完成披露の日」には、唐破風屋根をくぐって中に入り、移築の経緯をおさめた写真スライドを観ることができます。





日時:9月23日(金祝)10時~15時

場所:安養院(足立区千住5-17-9)

10:00~完成供養・読経

10:30~木遣り(鳶職)江戸消防記念会十一区

11:00~建物の中に入れます。都合の良い時間にご覧ください(移築の経緯をおさめた写真スライド上映あり)


ありし日の大黒湯の正面。唐破風の下の鳳凰や大黒天の彫刻もそのまま移築保存された


大黒湯の「キングオブ銭湯」の愛称は、銭湯業界に詳しい、庶民文化研究家の町田忍氏が約30年前に名づけたもの。




昭和4年に建てられた宮づくり銭湯で、唐破風の上に2重の千鳥破風があるなどほかに類を見ない荘厳な建築であったことから名づけたそうです。


町田氏によると、大黒湯閉店により「キングオブ銭湯」は永久欠番とのこと。


安養院への移築工事中の様子


閉店に際してはSNS上などで多くの惜しむ声が寄せられましたが、解体がはじまろうとしたタイミングで、地元安養院住職の交渉により、移築保存のプロジェクトがスタートしました。


安養院への寄付、クラウドファンディングによる資金集めを経て、完成披露の日を迎えます。


安養院について

鎌倉時代の建長年間(1249-56)に北条時頼により創建された「長福寺」にはじまる、千住最古の寺です。当時は千住の元宿(現在の千住元町)にありました。江戸時代の初めごろ、日光街道がつくられ、日光街道に近い現在の場所に移りました。


8代将軍徳川吉宗の鷹狩りの休憩所になった折、吉宗の子「長福丸」の名に敬意を表し、寺の名を「安養院」と改名しました。本尊の阿弥陀如来像は、創建当初の約770年前の金銅仏です。


もと「長福寺」があった場所には、昭和から平成の時代「佐原浴泉」という銭湯がありました。銭湯のルーツは寺の「施浴(せよく)」にあると言われていますし、今回の大黒湯の唐破風屋根の安養院への移築保存は、何かご縁があったことなのかもしれません。




宮づくり銭湯について

宮造り銭湯の始まりは、大正12年に起きた関東大震災。震災でほとんどの銭湯が倒壊した中で、復興の願いを込めて豪華な建物を宮大工が作り、人々を勇気付けたとされる(今年は関東大震災から100回忌の年)。



鎹八咫烏 記
伊勢「斎宮」明和町観光大使
石川県 いしかわ観光特使


協力(順不同・敬称略)

足立区役所 〒120-8510 足立区中央本町一丁目17番1号 電話:03-3880-5111(代表)

徳川美術館 〒461-0023愛知県名古屋市東区徳川町1017 電話:052-935-6262

宝珠山立石寺(山寺)〒999-3301山形県山形市山寺五反田4456 電話:023-695-2002

一般社団法人 伊賀上野観光協会
〒518-0873 三重県伊賀市上野丸之内122-4 電話:0595-26-7788 

大垣観光協会
〒503-0923 岐阜県大垣市船町2丁目26番地1奥の細道むすびの地記念館内
電話:0584-77-1535

紅山子(こうざんし)



※画像並びに図表等は著作権の問題から、ダウンロード等は必ず許可を必要と致します。



アーカイブ リンク記事をご覧ください。


伊賀市 俳聖堂

俳句を芸術の域にまで高めた俳聖 松尾芭蕉。
その芭蕉翁の生誕300年を記念して、1942年に建てられました。
その形は芭蕉の旅姿を表現しています。
殿内には等身大の伊賀焼の芭蕉座像が安置され、命日の10月12日の芭蕉祭で公開されます。2010年には国の重要文化財に指定されました。


ZIPANG TOKIO 2020「戦国時代の陰の主役 日本遺産 伊賀忍者の史跡 そのⅡ(最終話 四の巻)」
https://tokyo2020-summer.themedia.jp/posts/3067975


霊巌島濱町 竜神の山車 画 池田輝方 (明治16年~大正10年)

この絵は霊巌島濱町(現在の中央区新川)の竜神の山車の巡行を描いたもので、江戸から明治にかけてのお祭りの様子をよく伝えています。当時は神輿といえば宮神輿のことであって、町々は自慢の山車を曳いて祭りを盛り上げました。山車には町内の鳶頭が木遣りを謡って付き添い、また町々の娘・芸者衆は手古舞に扮して華を添えました。町神輿の登場は明治末頃と考えられ、明治42年の富岡八幡宮例祭には42基の大神輿と12基の小神輿による連合渡御が行われて町神輿の先駆けを築きました。


ZIPANG TOKIO 2020「深川の八幡様として親しまれる富岡八幡宮は、寛永4年(1627年)創建 今も昔も変わらぬ信仰」
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宝珠山 立石寺(山寺)五大堂からの眺め

月山雪解け水は春の兆し。 信心深い人々は小さな祠に感謝を捧げる(©紅山子)

私には、ほんの一瞬のうちに世界の半分を旅したかのように感じられました。山形の人は雪のことを言い訳し、当惑しているように思われました。しかし、私にはすばらしいことに思われました。

雪は山々や広大な山形の自然の美しさに、さらに素敵な魅力を与えてくれているのですから。私の山形への関心は、言うまでもなく、自然の美しさに留まりません。


ZIPANG-2 TOKIO 2020「山の向こうのもう一つの日本【寄稿文】日原もとこ」
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「まゆはきを俤にして紅粉の花」
(まゆはきを おもかげにして べにのはな) 芭蕉

ZIPANG-2 TOKIO 2020  ~芭蕉ゆかりの尾花沢~ 「雪とすいかと花笠と大正ロマンの銀山温泉(その1)」
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