『W旦那＋(プラス)』第148話 三代目妄想劇場

「二人で一緒に育てようよ」

臣の言葉を聞いて隆二は泣きそうになったが、グッとこらえた。

隆二「いいの？1.5人居候が増えるよ」

臣「どってことないよ」

臣「ツアーの時とか…保育園やベビーシッターも探さなきゃ…」

隆二「臣…ありがとう」

「忙しくなるな」

臣はえくぼを作って笑った。

隆二は「すん」と鼻をすすり、

「ほい!たっくん、あったかいミルクだよ」

隆臣の口元にカップを持っていこうとすると、

「あ、俺がやる」

そう言って臣がカップを受け取り、腕の中にいる隆臣にミルクを与えた。

コクコクと美味しそうに飲んでいる。

「臣…子煩悩なパパになりそうだね」

「そっか？」

「はい、臣のミルクここに置くね」

「ん…」

(臣がこのまま一生俺とのこと思い出せなくても…幸せに暮らしていけそう…)

目の前の臣と隆臣の顔を眺めて、隆二は改めて思った。

(理愛ちゃん…)

(心から…感謝するよ)

End