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学校の居残り指導を「瞑想」に変えたら出席率が上がった話

2018.03.27 09:22

http://world-fusigi.net/archives/8594538.html  より

多くの居残り指導は、実際、学校のルールに従わせるために実施されています。上から押さえつけても、素行の悪い子供が従うかどうかは妖しいところです。しかし、アメリカのメリーランド州の都市、ボルチモアのRobert W. Coleman小学校の生徒にとっては、もう居残りは怖くありません。

 この学校の指導室は、窓のない威圧的な部屋ではありません。明るい電気と、装飾、そして瞑想やヨガを行うためのクッションです。素行の悪い子供に対して何時間も説教したり、反省文を書かせるかわりに、深呼吸や瞑想の方法を教えることを通して、落ち着かせ、集中させることの手伝いをするのです。

Robert W. Coleman小学校には、瞑想をする専用の部屋があります。"瞑想室"と呼ばれるこの部屋は、子供達に瞑想やヨガを絡めた教育を広めている"Holistic Life Foundation"という非営利団体によってつくられました。

 "Holistic Life Foundation"の共同創設者、Andres Gonzalez氏はこう語っています。「私は教え子の親からこんな話を聞きました。『ある日私がイライラして家に帰った時、娘がこういったんです。ママ、ちょっとここに座ってよ。深呼吸の仕方教えてあげるから』」このように、瞑想は学校にいる間のみならず、家庭環境も変えていく可能性があることを示しています。

同団体のKirk Philips氏は、今回の瞑想プログラムの中での結果をこう語っています。「Robert W. Coleman小学校では、プログラム開始後2年、停学者がゼロでした。また同じく瞑想プログラムを取り入れている近くの高校では、停学者が減ったと同時に、出席率も上がりました」

 瞑想の効果がこれだけとは限りませんが、学校の「居残り指導」という面において言えるのは、この瞑想プログラムは確実に成果を出しているということです。

瞑想は、非科学的と捉えられがちですが、科学的にもとても興味深いものです。たとえばある研究では、瞑想をすることで兵士に揺れ動く感情に左右されない強いメンタルを築き、記憶力が向上するという結果が出ています。また、注意力や集中力が増す、という研究結果もあるそうです。

このような研究結果は全ての人には当てはまらないものの、科学は瞑想がより実践的に行えるよう研究を初めています。特に心理療法において良い結果を残しており、今回の学校での実践のように、今後別の分野への応用が期待できます。

自分を静かに見つめることで、生活の質が向上するのかもしれませんね。

瞑想をして人生が変わったと過去話題になった記事での報告もありますし、瞑想の効果は高いように思えます。