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9杯目:心を落ち着かせて

2018.03.12 03:00

感情が入り混じった結果、怒りしかでない。

そのストレスの発散として選ぶものは、趣味や得意に没頭。

また、誰か心開ける相手に愚痴を聞いてもらう。

平常心に戻るまでの苦労と解き放たれるまでの時間は様々。


過去のバイト経験での話。


某マラソン大会の交通誘導で一日だけのバイトに就いてみた。

周りにはベテランの誘導員のおじさんや同年代のスタッフがチラホラ。


チームリーダーのおじさんが言った。

「君は初めて見る顔だね、安心してくれ。この仕事は忙しくないよ。マイペースに過ごしてくれたらいい。」


あぁ、なんて気楽な環境。

こんな作業で賃金もらってよろしいの?と言うくらいに内容の割には日当がいいバイトだった。


信号機代わりになる交通誘導は、進行方向に対向車、右折に左折と全ての車両をいい具合に流し進めないと渋滞となり事故の原因になる。

自分自身があたふたして誘導してしまうと車線がこんがらがってもうパニック。

気持ちの忙しさに惑わされてはいけない。


そんな気を鎮めながら平常心で誘導棒を振る。

運転手も皆、クレームなくスムーズな運転で流れも良し。


しかし、予期せぬ事態。


昼休みに弁当が配られた。

チームリーダーのおじさんが言い放った。

「はい!君の弁当。2,000円ね!あ、違うか。あはははは」往年のおやじギャグ。


ヤバし!

どんなツッコミを入れたらいいのか。

初対面、素性しらない、会話も朝の30秒程度で目立つスキンシップと言えば笛のピューッ!ピューッ!と言う音のみ。


とっさに出た言葉は「ありがとうございます。うへへへへ」。

これで良かったのか。

もっとおじさんが喜ぶ返しができたのではないか。

求められていたのはこれなのか。


たちまち、自分の感情が大渋滞。

ハートの信号は赤色点滅。

昼休み後は後悔の念に駆られた。



時は経ち。

的確なノリツッコミが用意できた。


「そーそーそーそー!弁当貰ったらな、ちゃんとお礼は言いますよ、ブレーキランプ5回点滅。ア・リ・ガ・ト・ウのサイン♪」


そしてさらに「そこはア・イ・シ・テ・ルが本家ドリカム様やでー!」と言うかぶせのツッコミにも期待する。


もうこれでチームリーダーとの進行方向は決まった。


求人広告を待つ。





写真は距離が近いコミュニケーションばっちりの10円まんじゅう。