REVERBS/EFFECTS 日本語説明書
Tabletop Reverb
REVERBSは様々なリバーブ・サウンドを搭載した、テーブルトップ・エフェクターです。
タイプを切り替えることで、様々な音色のリバーブを使用できます。
EFFECTS/REVERBSはFV-1を使用しており、ユーザー・エフェクトを追加したり、オリジナル・エフェクトの開発も可能です。
*EEPROMと書き込み装置、Windows PCが必要です。
コントロールとインターフェイス
INPUT x 2
信号を入力します。モノラル入力です
OUTPUT
エフェクトのかかった信号を出力します。ステレオ出力です。
WET
エフェクトのかかっている音量を設定します。
DRY
エフェクトのかかっていない音量を設定します。
*ドライ音が出力されるプログラムにでは、0に設定します。
POT1~3
エフェクトの音色を設定します
エフェクトセレクター・DIPスイッチ
1~4のスイッチのON(上側)、OFF(下側)の組み合わせで、使用するエフェクトを設定します。
FV-1 INTERNAL EFFECTS
*ユーザー・プログラム0~7を使用するには、スイッチ4をOFFにしてください。
ユーザー・プログラム
EFFECTS/REVERBSは、公開されているFV-1のエフェクトや、DIYで作成したエフェクトを追加することができます。
プログラムを書き込んだEEPROM(24FC32/24FC64等)をEEPROMソケットに取り付けます。
*差し込み方向に注意して下さい。くぼみが左側になるように取り付けてください。
*EEPROMの書き込み装置、開発環境が必要です。
FV-1の基本的な情報に関しては、Spin SemiconductorのWEBページをご覧ください。
ユーザープログラムの構築
世界中で開発されたエフェクト・アルゴリズムが、以下のgithubページでまとめられています。
これらのプログラム(SPNファイル)は、ダウンロードするだけでは使用できず、SPIN社の提供する開発環境でビルドする必要があります。
以下のページより、
SpinAsm assembler for the SPN
を入手します。
1.インストールしたら、右クリックより”管理者として実行”して起動します
2.起動したら、以下のマークをクリックします
3.以下の画面が表示されます。PROG0~7に使用したいspnファイルをアサインします
4.Intel Hexにチェックを入れ、Buildボタンを押します。
C:\Program Files (x86)\SpinAsm IDE\hexout
にHEXファイルが出力されています。
*管理者として実行していない場合には、出力されません。
5.出力されたファイルをEEPROMに書き込みます。
EEPROMへの書き込み
EEPROMへの書き込みは、
・i2c通信に対応したプログラマーを利用する方法
・Arduinoを使用する方法
があります。
プログラマーを利用する方法が手軽です。
・CH341Aプログラマーを利用する方法
ドライバは以下のメーカーサイトより入手できます。
書き込みソフトはAsProgrammerを利用できます。
1.通信をI2Cに、ターゲットを24CXX(ご使用のEEPROM)に設定します
2.hexファイルをbinファイルに変換します。
SpinAsm IDEから出力された.hexファイルはそのままでは書き込みできません。
以下のツールでEEPROMライタで書き込み可能な.binファイルへ変換します。
3.ICを書き込み機にセットします。
書き込み機のシルクに合わせてICをセットします。(24XX)
ハンドルを持ち上げ、ICをセットしてからハンドルを下げます。
4.IC書き込みボタンを押します。
5.ICを取り外し、EFFECTSにICをセットします。
・Arduinoを使用する方法
Arduinoを使った開発経験が無ければ少し難しい方法ですが、以下のツールを使用する事ができます。FV-1のプログラムをArduinoのスケッチに組み込み、スケッチを書き込んだArduinoからEEPROMに書き込む方法です。Arduino IDEのインストールと、ソースコードの編集が必要になります。
エフェクトの開発
作成されたプログラムをロードするだけでなく、自分で開発することができます。
FV-1は、基本的にアセンブラという機械語に近い言語を使用する必要がありますが、有志によりGUIでの開発環境も作成されています。
デジタル・エフェクトの開発に興味があれば、以下のサイトを参照してみると良いでしょう。
仕様
電源:ACアダプタ (5Vセンタープラス) / 入力:モノラル /出力:ステレオ