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第166話:ブラフマーが少年と牛を盗む(910:ものがたり『シュリーマド・バーガヴァタム』

2018.02.24 23:43

ある日、1年が経とうとする5、6夜前に、

クリシュナは子牛になって、

バララーマと一緒に森に入りました。


その時ある牛たちが

ゴーヴァルダナの頂上で草を食べていました。


そこから下を見ると、

青い草が生い茂っているのを見つけました。


そこはヴリンダーヴァナのすぐ近くであり、

自分たちの子牛が草を食べているのが見えたのです。


牛たちは、

ゴーヴァルダナの頂上から自分の子牛たちが草を食べるのを見て、

我と自身の飼い主を忘れました。

愛情が溢れたためです。


道は非常に険しかったものの、

牛たちは子牛に向かって無我夢中で走り、

まるで両足が同時に出るかのようであした。


乳房は乳で溢れ、

頭と尾は反り上がり、

背は首に届くほどに盛り上がり、

子牛たちに乳をあげるまで、

力の限り走りました。



…つづく

(10巻13章28-30節)